RTX 2070 SUPERは今も使えるのか|RTX 3060・4060と実測比較して分かった得意と不得意|ゲーミングPC中古専門店パソツク
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中古のゲーミングPCを探していると、必ず目に入るのが「RTX 2070 SUPER」です。2019年に発売されたグラフィックボードで、型番は2000番台。最新は5000番台ですから、数字だけを見れば3世代前ということになります。
「そんな古いもので大丈夫なのか」と感じるのは自然な反応です。ただ、実際のベンチマークを並べると、この印象はかなり事実とずれています。この記事では、得意なことも苦手なことも、数字のまま並べます。
結論
フルHDでゲームを遊ぶなら、2026年の今でも十分に現役。1世代あとの RTX 3060 より速く、2世代あとの RTX 4060 とも近い性能帯にあります。
ただし、消費電力の大きさ・フレーム生成への非対応・レイトレーシングの苦手さは事実です。ここを許容できるかが分かれ目になります。
型番の数字は「世代」であって「性能の順位」ではない
最も誤解されやすい点から整理します。型番の千の位は発売世代を表すもので、性能の序列ではありません。実測のフレームレートを見てください。
フルHD(1920×1080)平均フレームレート
数値が大きいほど滑らかに動きます
WQHD(2560×1440)平均フレームレート
解像度を上げるほど差が開きます
1世代あとの RTX 3060 に対して、フルHDで約23%、WQHDで約33%上回っています。型番の数字が小さいほうが速い、という逆転が起きているわけです。
では、2世代あとの RTX 4060 とはどうでしょうか。こちらは単純な優劣がつけられません。次の章で、項目ごとに整理します。
3枚を並べて比較する
| RTX 2070 SUPER | RTX 3060 | RTX 4060 | |
|---|---|---|---|
| 発売時期 | 2019年7月 | 2021年1月 | 2023年5月 |
| VRAM | 8GB | 12GB | 8GB |
| メモリ帯域 | 448GB/s | 360GB/s | 272GB/s |
| 理論性能 | 9.06 TFLOPS | 12.7 TFLOPS | 15.11 TFLOPS |
| 消費電力 | 215W | 170W | 115W |
| PassMark | 18,123 | 16,884 | 19,487 |
| フレーム生成(DLSS) | 非対応 | 非対応 | 対応 |
RTX 3060 との関係ははっきりしています。PassMark でも実際のフレームレートでも RTX 2070 SUPER が上回り、劣るのは VRAM 容量と消費電力だけです。
一方、RTX 4060 との比較は単純ではありません。項目によって勝敗が入れ替わります。
RTX 2070 SUPER が有利
- メモリ帯域が 448GB/s と、4060 の 272GB/s を大きく上回る
- 帯域が効く高解像度で粘りやすい
- 中古価格が安く、性能あたりの価格で有利
RTX 4060 が有利
- 理論性能が 15.11 TFLOPS と、2070 SUPER の 9.06 TFLOPS を上回る
- 消費電力が 115W と約半分
- フレーム生成をはじめとする新機能に対応
実測のフレームレートは情報源によって結果が分かれており、当店では RTX 4060 との明確な優劣は断定できないと判断しています。両者は「設計の考え方が違う、近い性能帯のグラフィックボード」と捉えるのが実態に近いと考えます。
実際のゲームで何fps出るのか
公式が認めた事実
2025年発売の『モンスターハンターワイルズ』は、最初に公開された推奨環境が RTX 2070 SUPER でした。
2019年のグラフィックボードが、6年後の重量級タイトルで推奨環境に指定されたことになります。なお正式版では推奨が RTX 2060 SUPER 以上に引き下げられており、要求はさらに緩和されています。
ここからは実際のフレームレートです。フルHDでの数値で、上位の画質プリセットを基準にしています。
競技系のタイトルは、144Hzや240Hzのモニターを使い切れる水準です。一方でサイバーパンク2077のような重量級では53fpsまで落ちます。この幅が「フルHDなら十分、ただし最高設定を追い続けるなら別」という線引きの実体です。
なお、モンハンワイルズの75fpsは AMD の FSR に含まれるフレーム生成を使った数値です。前述のとおり NVIDIA の DLSS フレーム生成は RTX 40 以降の機能で使えませんが、FSR のフレーム生成は世代を問わず動作します。対応タイトルであれば、この手段でフレームレートを補うことはできます。
得意なこと・苦手なこと
得意なこと
- フルHDでの高フレームレート
- 平均132fps。144Hzモニターを活かせる水準で、競技性の高いタイトルでも設定次第で高いフレームレートを維持できます。
- WQHDにも手が届く
- 平均80fps。同価格帯では健闘する数字で、RTX 3060 を大きく上回ります。
- DLSS の恩恵は今も受けられる
- 最新の DLSS 4 でも、超解像とレイ再構成は RTX 20 シリーズを含む全世代で利用できます。新技術が一切使えないわけではありません。
- 価格が下がっている
- 中古市場では2万円台後半から。同等性能の RTX 3060 が3万円台後半であることを考えると、性能あたりの価格で有利です。
苦手なこと
- フレーム生成に非対応
- AIが中間フレームを生成して見かけのfpsを引き上げる機能は、RTX 40 以降の専用機能です。世代による仕様差なので、設定では解決できません。
- レイトレーシングは苦手
- 第1世代の対応で処理能力が及びません。オンにするとfpsが半分以下まで落ち込みます。
- VRAM 8GB という上限
- フルHDなら足りますが、WQHD以上で最高画質を狙うと足かせになる場面があります。12GB を積む RTX 3060 に軍配が上がります。
- 消費電力が大きい
- 215W は同等性能の RTX 4060(115W)の約2倍。電気代・ケース内温度・静音性に影響します。
あなたはどれを選ぶべきか
ここまでの内容を、条件別に整理します。
まとめ
RTX 2070 SUPER は、素の描画性能では今も通用する一方、電力効率と新機能では新しい世代に譲るグラフィックボードです。「古いから遅い」のではなく、「速さは十分だが、使えない新機能がある」というのが正確な理解になります。
判断の分かれ目は性能そのものではありません。フルHDで遊ぶのか、レイトレーシングを使うのか、フレーム生成前提のタイトルを最高設定で遊ぶのか。この3つに答えられれば、選ぶべきものは決まります。
迷われる場合は、遊びたいタイトルとご予算をお知らせください。必要以上のスペックも、足りないスペックもご提案しないようにいたします。
※GPU間の比較数値は technical.city、ゲーム別の実測値は Tech4Gamers およびモンハンワイルズのユーザー計測、推定値は pc-builds.com のfps計算ツールに基づいています。fps はタイトル・画質設定・組み合わせるCPUによって変動します。中古市場の価格は執筆時点のものです。