【2026年版】Proxmox Backup Serverを中古PCで建てる|必要スペック・容量の決め方と、3-2-1ルールの組み方

【2026年版】Proxmox Backup Serverを中古PCで建てる|必要スペック・容量の決め方と、3-2-1ルールの組み方

自宅サーバー・小規模サーバー

バックアップ専用機は、安い中古PCほど向いている。

Proxmox Backup Server(PBS)は、仮想マシン・コンテナ・物理サーバーを丸ごと保存するためのバックアップ専用ソフトです。増分バックアップと重複排除が効くので、保存容量が驚くほど小さくなります。無料で使えて、要求されるCPUは「4コア以上」だけ。この記事は、中古PCでPBSを建てるときに本当に要るものと、容量とメモリの決め方を、公式の要件と実際の相場で確かめたものです。

結論

PBSで律速になるのはディスク容量。CPUはほぼ関係なく、メモリは容量に比例して決まる。

公式の推奨は4コア以上のCPU・メモリ4GiB+ストレージ1TiBあたり1GiB・OS用に32GiB以上。つまりメモリは「保存する容量」から逆算するだけで、性能を考える場所がありません。中古なら Core i3-8100 が¥2,900、DDR4-2666 16GBが¥9,000(2026年9月21日・パソツク調べ)。本体よりバックアップ用のディスクのほうが高くつきます。8TBのCMRドライブで¥42,000前後。PCが安く、ディスクが高い——これがバックアップ機の費用の形です。

2026年9月版
本記事について。Proxmox Server Solutions GmbH、Veeam Software、各ストレージメーカーとの間に、アフィリエイト契約・広告出稿・紹介料などの利害関係は一切ありません。仕様・価格は2026年9月21日時点の各社公式サイトおよび公式ドキュメント(Proxmox Backup 4.2.6-1)の記載に基づきます。
CPU・メモリ・SSDの価格は、パソツクが毎日記録している中古相場(2026年9月21日時点・17日間の記録)です。ハードディスクは当店の記録対象外のため、価格.comの3.5インチHDD売れ筋(2026年9月21日時点)の最安値を参照しています。在庫と相場は日々変わります。
Proxmox、Veeam、ZFS、LTO は各社の商標です。
01

Proxmox Backup Server とは何か

Proxmox Backup Server は、仮想マシン・コンテナ・物理ホストを保存して、必要なときに戻すための専用サーバーです。Proxmox VE(仮想化のほう)とは別の製品で、別のマシンに入れて使います。

Proxmox Backup Server の製品概要ページ
Proxmox Backup Server の製品概要。VMもコンテナも物理ホストも保存できる。 出典:proxmox.com

Proxmox Backup Server の公式ページ →

「Proxmox VEにもバックアップ機能があるのでは」と思った方は正しくて、VE単体でもVMをまるごと圧縮ファイルに固めて保存できます。ただしそれは毎回フルバックアップです。100GBのVMを30日ぶん残せば、素朴には3TB要ります。

PBSを使うと、ここが変わります。

  Proxmox VE 単体のバックアップ Proxmox Backup Server
保存のしかた 毎回フル(vzdump) 増分。変わったところだけ送る
重複の扱い そのまま 全体で重複排除。同じ中身は1回しか持たない
圧縮 zstd / gzip / lzo zstd
暗号化 — クライアント側でAES-256-GCM。送る前に暗号化される
壊れていないかの確認 — SHA-256で検証。定期実行でビット腐敗を検出
ファイル1個だけ戻す いったん全部展開 単一ファイル復元に対応
動かしながら戻す — ライブリストア。復元中にVMを起動できる
遠隔地へのコピー 手作業 同期ジョブ。差分だけ転送
テープ — LTO-5以降に対応

※ 出典:Proxmox Backup Server 公式の機能一覧および公式ドキュメント(4.2.6-1)。

物理のWindows/Linuxサーバーも保存できます。PBSは「クライアント・サーバー型」で、Linux用のバックアップクライアントを入れれば、仮想化していない普通のサーバーやファイルもPBSに送れます。Proxmox VEを使っていなくてもPBSだけ導入する意味があります。
02

中古PCで建つのか:公式のシステム要件

公式ドキュメントに書かれている要件はこうです。

  最小(評価用・本番では使うなと明記) 推奨(本番用)
CPU 64bit(x86-64 / AMD64)
2コア以上
新しめのIntelまたはAMDの64bit CPU
4コア以上
メモリ 2GB OS・ファイルシステムキャッシュ・PBSのデーモン用に最低4GiB
+ストレージ1TiBあたり1GiB以上を追加
OS用ストレージ 8GB以上の空き 32GiB以上の空き。BBU付きハードウェアRAID、または冗長なZFS
(ZFSはハードウェアRAIDコントローラと併用しない)
バックアップ用ストレージ — ランダムIOに強い高IOPSのローカルストレージ。最良はエンタープライズSSD
HDDを使うならメタデータキャッシュを強く推奨(ZFS special device のミラーなど)
ネットワーク NIC 1枚 冗長化したマルチギガビットNIC
Proxmox Backup Server の公式ドキュメントに載っているシステム要件
公式ドキュメントのシステム要件。CPUは「4コア以上」だけで、速さの指定がない。 出典:pbs.proxmox.com

公式ドキュメントで要件を見る →

注目してほしいのはCPUの欄に速さの指定が一切ないことです。「4コア以上」だけ。世代もクロックも書かれていません。一方でメモリには明確な計算式があります。

メモリ = 4GiB +(バックアップ容量のTiB数 × 1GiB)
8TBのディスクを積むなら 4+8=12GiB、つまり16GBメモリ。20TB積むなら24GiB、つまり32GB。これが唯一の計算です。CPUを悩む場所はありません。

中古PCとの相性を整理すると、こうなります。

  • CPUは第8世代のCore i3で足ります。4コアあればいい。Core i3-8100(4コア)が¥2,900です
  • 仮想化支援(VT-x)は不要。PBSはVMを動かさないので、Proxmox VEと違ってVT-xの確認が要りません。ここがVEより条件が緩いところです
  • メモリは容量で決まる。8TB構成なら16GBで足ります
  • SATAポートの数が効く。OS用SSDとバックアップ用HDDを分けるので、最低2台。ミラーにするなら3台

要するに、Proxmox VEよりも要求が低い。VEは「VT-x対応か」を型番で確認する必要がありましたが、PBSはそれすら要りません。

03

容量とメモリを決める

PBSで唯一考えるのは「どれだけのディスクを積むか」です。そこが決まればメモリも決まります。守りたいサーバーの台数と容量を入れてください。

バックアップ機に、何TBと何GBが要るか

守りたいサーバーの台数と容量を入れると、必要なディスク容量、公式の式から出したメモリ、ディスクの概算費用が出ます。重複排除と圧縮の効きは仮定なので、当てはまる選択肢を選んでください。

台
GB

計算のしかたは、こうしています。推測が入る部分はすべて選択肢として外に出しました。

  • 実データ量= 台数 × 1台あたりの使用容量
  • 初回のフル= 実データ量 ×(1 − 重複排除の効き)× 圧縮0.6
  • 2回目以降= 実データ量 × 1日の変更率 ×(世代数 − 1)× 圧縮0.6
  • 推奨ディスク容量= 合計 × 1.3(ガベージコレクションと余裕のぶん)
  • メモリ= 4GiB + 容量のTiB数 × 1GiB(公式の式。8GB単位に切り上げ)

※ 重複排除の効きと圧縮率は実測ではなく仮定です。実際の値は中身によって大きく振れます。同じOSのVMが並んでいればよく効き、動画や暗号化済みのデータが多いとほとんど効きません。見積りの出発点として使ってください。

04

なぜそこまで小さく収まるのか

PBSが容量を食わない理由は3つ重なっています。

しくみ 何をしているか 効きやすい場面
増分バックアップ 前回から変わったブロックだけ送る。VMはQEMUのダーティビットマップで変更箇所を把握する 毎日取る場合。2回目以降がほぼ一瞬で終わる
全体での重複排除 データを塊(チャンク)に割り、内容が同じ塊はサーバー全体で1つしか持たない 同じOSのVMが何台も並んでいるとき
zstd圧縮 塊を圧縮して置く テキスト・ログ・OSの中身。動画や画像には効かない

いちばん効くのは重複排除が「サーバー全体で」かかることです。同じWindows Server テンプレートから作ったVMが10台あれば、OS部分は10台ぶんではなく1台ぶんしか保存されません。VM同士をまたいで効きます。

逆に効かないものもはっきりしています。すでに圧縮済みの動画ファイル、暗号化済みのディスク、データベースの大きな更新。これらは重複排除も圧縮もすり抜けます。そういうデータが主なら、計算ツールの「重複排除の効き」を「バラバラ」にしてください。
05

ランサムウェアに効く理由

バックアップを取っていたのに復旧できなかった、という事故の多くはバックアップごと暗号化されたケースです。PBSはここに設計で答えています。

Proxmox Backup Server 公式ドキュメントのランサムウェア対策の項
公式ドキュメントのランサムウェア対策の項。既存ブロックを書き換えない設計が明記されている。 出典:pbs.proxmox.com

公式ドキュメントの記述は明快です。PBSは既存のブロックを書き換えません。だから、侵害されたProxmox VEホストや、クライアントを使う他のシステムが乗っ取られても、すでに保存されているバックアップを壊したり書き換えたりできない——そう明記されています。

  • 既存データを上書きしない設計。感染したホストからは、過去のバックアップに手が出せない
  • 権限を細かく分けられる。Datastore.Backup 権限は「作成はできるが、削除も変更もできない」。ホストごとに別のAPIトークンを配れば、1台やられても他に波及しない
  • 同期ジョブを「消さない」設定にできる。元が消されても、遠隔地のコピーは残す。攻撃側がソースを握っても削除が伝播しない
  • 同期の失敗が通知になる。元がランサムウェアにやられると同期ジョブが失敗し、エラー通知で気づける
  • 定期検証。SHA-256で「保存したものが本当に読めるか」を定期的に確かめる。戻せないバックアップを事前に見つけられる
「バックアップを取っている」と「戻せる」は別の話です。PBSのスケジュール検証は、この差を埋めるための機能です。取っているつもりで復元できない、という最悪の形を避けられます。設定したら、検証ジョブも必ず有効にしてください。
06

3-2-1ルールを実際に組む

バックアップの基本として知られる3-2-1ルール——コピーを3つ、うち2つは異なる種類の媒体に、1つは離れた場所に——は、公式ドキュメントにも専用の項があります。PBSでどう実現するかを具体的に書きます。

3-2-1の要素 PBSでの実現 中古で用意するもの
3つのコピー 本番データ+PBS上のバックアップ+同期先のコピー PBS機 1台と、同期先 1台
2種類の媒体 ディスク(PBSのデータストア)+テープ(LTO-5以降に対応)
またはS3互換のオブジェクトストレージ
LTOドライブ、または安価なクラウドストレージ
1つは離れた場所 リモート同期ジョブ。2台目のPBSを別拠点に置き、差分だけ転送する 実家・別事務所に置く2台目。中古PCで十分

現実的に多いのは「PBSを2台建てて、片方を別の場所に置く」形です。同期ジョブは差分だけ転送するので、2回目以降は回線が細くても流れます。公式も、ローカルネットワーク内のランサムウェアに感染しにくいという理由で、遠隔地のインスタンスを推奨しています。

離れた場所の2台目こそ、中古PCが向いています。同期を受けるだけの機械に新品を買う必要はありません。速さが要るのは元の本番機で、受け側はディスク容量とネットワークがあれば足ります。置き場所の電気代のほうが、本体価格より効いてきます。
07

購読はいくらか。そもそも要るのか

先に答えを書くと、購読を買わなくても全機能が使えます。no-subscription リポジトリから更新を受け取る形になり、機能制限はかかりません。画面に「有効な購読がありません」という案内が出るだけです。

そのうえで、購読の値段はこうなっています。Proxmox VEはCPUソケット単位でしたが、PBSは「バックアップサーバー1台あたり」です。保存容量もクライアント数も無制限です。

プラン 年額(サーバー1台あたり) 円換算 内容
購読なし €0 ¥0 全機能が使える。no-subscription リポジトリ
COMMUNITY €560 ¥101,326 本番以外用。Enterpriseリポジトリ。チケットサポートなし
BASIC €1,120 ¥202,653 年5チケット、営業日1日応答
STANDARD €2,240 ¥405,306 年15チケット、4時間応答
PREMIUM €4,480 ¥810,611 無制限チケット、2時間応答
Proxmox Backup Server の購読プランと年額
Proxmox Backup Server の購読プラン。バックアップサーバー1台あたりの年額。 出典:proxmox.com

※ 1ユーロ=180.94円で計算(2026年9月18日のレート)。価格は税抜。全プランで保存容量・クライアント数とも無制限。

Proxmox VEの購読より一桁高く見えますが、単位が違います。VEはCPUソケットごと(Community €120/Standard €550)、PBSはバックアップサーバー1台ごとで、守る側のサーバーが何台あっても値段が変わりません。100台を守っても1台ぶんです。

もうひとつ、2024年末との比較を出しておきます。PBSの購読は約8%上がりました。

プラン 2024年12月 2026年9月 上げ幅
COMMUNITY €520 €560 +7.7%
BASIC €1,040 €1,120 +7.7%
STANDARD €2,080 €2,240 +7.7%
PREMIUM €4,160 €4,480 +7.7%

※ 2024年12月の価格はInternet Archiveに保存された公式ページ(2024年12月27日取得)より。

それより注意すべきは、COMMUNITYの位置づけが変わったことです。2024年時点では「Starting out(始めるなら)」という扱いでしたが、現在の公式ページでは「FOR NON-PRODUCTION USE(本番以外での利用向け)」の区画に移され、ホームラボ・学習環境・評価用と明記されています。本番で使うならBASIC以上を買ってくださいという整理です。個人の自宅サーバーなら、そもそも購読なしで問題ありません。
08

Veeam Community Edition と比べる

「無料のバックアップソフト」で比較対象になるのが Veeam Backup & Replication Community Edition です。こちらも無償で、10ワークロードまでという制限つきで使えます。2026年時点ではProxmox VEのバックアップにも対応しています。

Veeam Backup & Replication Community Edition の無償版ページ
Veeam Backup & Replication Community Edition。無償だが10ワークロードまで。 出典:veeam.com

Veeam の無償版ページを見る →

  Proxmox Backup Server Veeam B&R Community Edition
費用 無料(購読は任意) 無料
台数制限 なし。クライアント数・保存容量とも無制限 10ワークロードまで
動かす土台 専用サーバー(Debianベース) Windows サーバー
守れる対象 Proxmox VEのVM・コンテナ、Linuxの物理ホスト、ファイル Proxmox VE、VMware、Hyper-V、Windows/Linuxサーバー、NAS など幅広い
重複排除 サーバー全体で効く ジョブ単位が基本
日本語の情報量 少ない 多い。代理店・書籍・事例が揃っている
商用サポート €1,120〜/サーバー 有償版へ。価格は要問い合わせ

選び分けはこうなります。

  • Proxmox VEを使っていて、台数が10を超える/超えそう。→ PBS。台数制限がないのが決定的です
  • VMwareやHyper-Vが混在している。→ Veeam。PBSはそこを守れません
  • Windowsサーバーを1台余分に用意したくない。→ PBS。VeeamのCEは土台にWindowsが要ります
  • 日本語の資料と、相談できる代理店がほしい。→ Veeam。情報量の差は正直に大きいです
ここは公平に書きます。日本語の情報量と商流の厚みでは、Veeamのほうが圧倒的に有利です。PBSを選ぶ理由は「Proxmox VEを使っている」「台数制限が邪魔」「Windowsを土台にしたくない」の3つで、それ以外の場面ではVeeamのほうが無難です。
09

中古でそろえるといくらか

PBS機の費用は、PC部分とディスク部分で性格がまったく違います。PC部分は驚くほど安く、ディスクは容量なりにかかります。

パーツ 例 価格 出どころ
CPU Core i3-8100(4コア) ¥2,900 パソツク調べ(2026/09/21)
メモリ DDR4-2666 16GB ¥9,000 パソツク調べ(2026/09/21)
OS用SSD 2.5インチ SATA 480GB ¥9,000 パソツク調べ(2026/09/21)
バックアップ用HDD 8TB CMR(WD80EAAZ など) ¥42,287 価格.com 最安(2026/09/21)

※ マザーボード・電源・ケースは別途。中古のデスクトップ本体をそのまま使うのが早く、その場合はCPUとメモリの費用も不要になります。

ディスクが全体の7割を占めます。だからこそ、容量あたりの単価が効いてきます。3.5インチHDDの実勢を並べると、こうです。

容量 型番の例 方式 最安 1TBあたり
24TB SEAGATE ST24000DM001 CMR ¥79,800 ¥3,325
8TB WESTERN DIGITAL WD80EAAZ CMR ¥42,287 ¥5,286
8TB 東芝 HDWG780UZSVA CMR ¥42,800 ¥5,350
8TB WESTERN DIGITAL WD80EFPX(Red Plus) CMR ¥49,800 ¥6,225
4TB WESTERN DIGITAL WD40EZZX CMR ¥27,700 ¥6,925
8TB SEAGATE ST8000DM004 SMR ¥37,480 ¥4,685

※ 価格.com「ハードディスク・HDD(3.5インチ)」売れ筋ランキングの最安値(2026年9月21日時点)。

安いSMRを選ばないでください。売れ筋の上位にはSMR方式のドライブが混ざっていて、1TBあたりの単価はいちばん安く見えます。ただしSMRは書き込みが重なると速度が急落し、ZFSの再構築(resilver)に極端に時間がかかります。バックアップ用途、とくにZFSと組み合わせるならCMRを選んでください。価格.comの仕様欄に「書き込み方式 CMR/SMR」が明記されています。容量単価だけで選ぶと、ここで事故ります。

もうひとつ、公式が強く推奨しているのがHDDを使うときのメタデータキャッシュです。PBSは大量の小さな塊(チャンク)を扱うため、メタデータの読み書きがHDDだと重くなります。ZFSのspecial device(SSDのミラー)を足すと、ガベージコレクションや検証が目に見えて速くなります。数百GBのSSDを2台足すだけなので、¥8,000〜18,000の追加で効果が大きい部分です。

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買う前に確かめる6つ

PBS用に中古PCを探すなら、この6点です。Proxmox VEのときと確認項目が違います。

  • SATAポートが何本あるか。OS用+バックアップ用で最低2本。ミラーやspecial deviceを足すなら4〜6本ほしい。ここがいちばんの制約になります
  • 3.5インチHDDを何台積めるか。小型の省スペース機だと物理的に入りません。ミドルタワー以上を選ぶ
  • メモリは容量から逆算する。4GiB+1GiB/TiB。8TBなら16GB、20TBなら32GB
  • CPUは4コアあればいい。VT-xの確認は不要です。PBSはVMを動かしません
  • 電源の余裕。HDDは起動時に電流を食います。3.5インチを4台以上積むなら電源容量を見ておく
  • 24時間動かす前提の消費電力。常時稼働なので、本体価格より電気代のほうが効いてきます

導入自体は簡単です。公式サイトからISOを落としてUSBに書き、起動してインストール。あとはブラウザで https://<IPアドレス>:8006 を開けば管理画面が出ます。既存のDebianの上に入れることもできます。

Proxmox Backup Server のインストール手引きのページ
Proxmox Backup Server のインストール手引き。ISOを焼いて起動するだけ。 出典:proxmox.com

インストール手順を見る →

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まとめ

Proxmox Backup Server は、バックアップ専用機という「性能がいらない用途」にきれいに当てはまります。だから中古PCと相性がいい。

  • CPUは4コアあればいい。公式要件に速さの指定がありません。VT-xも不要です
  • メモリは計算で決まる。4GiB+1GiB/TiB。悩む場所ではありません
  • 律速はディスク。費用の7割がディスクです。CMRを選び、SMRを避ける
  • 購読は任意。無しで全機能が使えます。本番で使うならBASIC(€1,120/サーバー)以上
  • 台数制限がないのが決定打。Veeamの無償版は10ワークロードまで。ここを超えるならPBSです
  • ランサムウェア対策は設計で効く。既存ブロックを書き換えない。権限分離と検証ジョブまで設定して初めて完成します

余っているデスクトップが1台あるなら、まず8TBのHDDを1本足して、ISOを焼いてみてください。要件はそれだけです。2台目を別の場所に置けば、そのまま3-2-1になります。

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古物商許可:千葉県公安委員会 第441210001924号/〒297-0029 千葉県茂原市高師962-3/TEL 070-3623-8935

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