【2026年完全ガイド】初心者向けゲーミングPCの選び方|ゲーミングPC・BTO専門店パソツク
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ゲーミングPCは、見た目の派手さよりも「中身の組み合わせ」で快適さが決まります。ただ、はじめての方にとってはCPUやグラフィックボードの型番が並んでいても、どれを選べばよいのか分かりにくいものです。
この記事では、はじめてゲーミングPCを選ぶお客様に向けて、選び方の順番、型番の読み方を含むパーツの考え方、予算とゲームごとの目安を整理しました。性能の目安は、ゲーム公式の推奨環境だけでなく、専門メディアの検証や実測したフレームレートをもとにしています。
この記事でわかること
- ゲーミングPCと一般的なPCの違い
- 迷わないための選び方の順番
- CPU・グラフィックボードの型番の読み方
- メモリ・ストレージ・冷却の考え方
- 予算ごと、ゲームごとに必要な性能の目安
はじめに|ゲーミングPCとは?普通のPCとの違い
ゲーミングPCとは、3Dゲームを動かすためのグラフィックボード(GPU)を搭載したパソコンのことです。
一般的な家庭用・事務用のパソコンは、CPUに内蔵された映像機能で画面を表示しています。文書作成や動画視聴には十分ですが、3Dゲームのように大量の映像を高速で描き続ける処理は得意ではありません。ゲーミングPCは映像処理専用のパーツを持つことで、ゲームをなめらかに表示できるようにしています。
| 項目 | ゲーミングPC | 一般的なPC |
|---|---|---|
| 映像の処理 | 専用のグラフィックボード | CPU内蔵の映像機能が中心 |
| 得意な用途 | 3Dゲーム、配信、動画編集 | 文書作成、ネット閲覧、動画視聴 |
| 冷却・電源 | 高い負荷が続くことを前提にした設計 | 静かさ・省電力を重視した設計 |
| 本体サイズ | デスクトップは大きめ | 小型の機種も多い |
ゲーミングPCはゲーム専用機ではないので、普段のネット閲覧や書類作成にもそのまま使えます。一方で、ゲームをしないのであれば、ゲーミングPCを選ぶ必要はありません。
ゲーミングPCの選び方【基本の4ステップ】
パーツの話から考え始めると迷いやすくなります。次の順番で決めていくと、必要なものが自然に絞り込めます。
- 遊びたいゲームを決める
- 本体と周辺機器を合わせた予算を決める
- そのゲームに必要な性能を知る
- どこで、どんな形で買うかを決める
2-1 遊びたいゲームを決める
必要な性能は、ゲームによって大きく変わります。たとえばVALORANTや原神は比較的軽く、モンスターハンターワイルズは非常に重いタイトルです。
複数のゲームを遊ぶ予定があるなら、その中でいちばん重いゲームを基準にしてください。重いゲームが快適に動く構成であれば、軽いゲームも問題なく動きます。
2-2 予算を決める
予算を考えるときは、PC本体だけでなく周辺機器も含めて計算します。
- モニター(対戦ゲームなら144Hz以上のゲーミングモニターが候補)
- キーボード・マウス
- ヘッドセットまたはイヤホン
- 必要に応じてマウスパッド、LANケーブルなど
すでに使えるモニターやキーボードがある場合は、そのぶん本体に予算を回せます。
2-3 必要なスペックを知る
多くのゲームは、公式サイトで「必要動作環境」と「推奨動作環境」を公開しています。ただし、公式の推奨環境は「低〜中設定で60fps前後」を想定していることが多く、実際の快適さとは差があります。
そこでこの記事では、公式の推奨環境は参考にとどめ、専門メディアの検証や実測で「実際にどれくらい動くか」を目安にしています。
fps(フレームレート)とは
1秒間に画面が何回描き替えられるかを表す数字です。60fpsで一般的になめらか、対戦ゲームでは144fps以上を目指すことが多くなります。ただし、モニター側が60Hzの場合、表示できるのは1秒に60回までです。

2-4 BTO・中古・新品から選ぶ
| 買い方 | よいところ | 気をつけたいところ |
|---|---|---|
| BTO注文を受けて組み立てる方式 | 構成を用途に合わせて選べる。メモリやSSDだけ増やすといった調整ができる | 選択肢が多く、慣れていないと迷いやすい |
| 新品の完成品 | 構成を考えずに選べる。メーカー保証がそろっている | 用途に対して過不足のある構成になることがある |
| 中古 | 同じ予算で、ひとつ上の性能を狙いやすい | 状態に個体差がある。保証の内容は販売元ごとに異なる |
どの買い方を選ぶ場合でも、どこで買うかは同じくらい大切です。
フリマサイトや大手ECモールでの購入はおすすめしません
フリマサイトや、さまざまな出品者が集まる大手ECモールでは、価格の安いゲーミングPCが見つかることがあります。ただし、はじめての一台をこうした場所で買うのはおすすめしません。主な理由は次の3つです。
- 性能に見合わない価格:「ゲーミングPC」と書かれていても、中身は数世代前の低いスペックで、相場よりかなり高い価格が付いていることがあります。
- 最新のOSに対応していない:古いCPUはWindows 11の動作要件を満たしていないことがあり、サポートが終了したWindows 10のまま使うことになる場合があります。
- パーツの劣化:長く使われたパーツは、ファンや電源、ストレージなどが劣化していることがあり、見た目や説明文だけでは判断できません。
ゲーミングPCの主要パーツと選び方
ゲームの快適さへの影響が大きいのは、主にグラフィックボードとCPUです。そのうえで、メモリとストレージの容量、安定して動かすための電源と冷却を考えます。
3-1 CPU(頭脳)
CPUはパソコン全体の計算を受け持つパーツです。ゲームでは、キャラクターの動きや当たり判定などの処理を担当します。メーカーはIntelとAMDの2社で、どちらでもゲームは遊べます。

CPUを選ぶときに大切なのは、型番から「グレード」と「世代」を読み取ることです。
Intel Core(Core i シリーズ)の読み方
例:Core i7-14700K
グレードは i3 → i5 → i7 → i9 の順に上位です。数字の先頭2桁(第9世代以前は1桁)が世代を表します。
Intel Core Ultra の読み方
例:Core Ultra 7 265K
Intelは第14世代のあと、デスクトップ向けの主力を「Core Ultra」に切り替えました。グレードは 5 → 7 → 9 の順に上位で、数字の先頭がシリーズを表します。「i」が付かず、世代番号の数え方もリセットされている点に注意してください。
AMD Ryzen の読み方
例:Ryzen 7 9800X3D
グレードは 3 → 5 → 7 → 9 の順に上位です。4桁の数字の先頭がシリーズを表し、デスクトップ向けの主なシリーズは5000・7000・9000です。
| 末尾の記号 | 意味 |
|---|---|
| KIntel | オーバークロック(定格以上の動作設定)に対応した上位版 |
| FIntel | 内蔵グラフィックなし。グラフィックボードを使うゲーミングPCでは実用上の差はほぼない |
| KFIntel | KとFの両方の特徴を持つ |
| XAMD | 同じ番号の無印より性能を高めた版 |
| X3DAMD | 大容量のキャッシュメモリを積んだ版。ゲームで高い性能を出しやすい |
| GAMD | 内蔵グラフィックの性能を重視した版 |
デスクトップ向けCPUの主な世代
- 2020年AMD Ryzen 5000シリーズ
- 2021年Intel 第12世代 Core
- 2022年Intel 第13世代 Core/AMD Ryzen 7000シリーズ
- 2023年Intel 第14世代 Core
- 2024年Intel Core Ultra(シリーズ2)/AMD Ryzen 9000シリーズ
グレードより世代が効くこともあります
CPUは世代が進むたびに処理効率が上がっています。そのため、新しい世代の下位グレードが、数世代前の上位グレードを上回ることは珍しくありません。「Core i7だから速い」「Ryzen 7だから安心」とグレードだけで判断せず、世代もあわせて確認してください。
なお、AMDには番号が新しくても前の世代の設計を使った製品もあります。迷ったときは発売時期もあわせて確認すると確実です。
ゲーム用途の目安としては、フルHDで60〜144fps前後を狙うなら6コアクラス、高fpsの対戦ゲームやゲーム中の配信を考えるなら8コアクラス以上が候補になります。VALORANTのように軽いゲームでは、グラフィックボードよりもCPUがfpsの上限を決めやすくなります。開発元のRiot Gamesが公開している動作環境でも、144fps以上の目安ではグラフィックボードより先にCPUの要求が引き上げられています。
3-2 グラフィックボード(GPU|最重要)
ゲームの快適さを最も左右するパーツです。予算配分に迷ったら、まずグラフィックボードを優先してください。現在の主なブランドは、NVIDIAの「GeForce RTX」とAMDの「Radeon RX」です。

NVIDIA GeForce RTX の読み方
例:GeForce RTX 5070 Ti
前の2桁が世代(20 → 30 → 40 → 50)、後ろの2桁がグレード(50 → 60 → 70 → 80 → 90)です。末尾の「Ti」や「SUPER」は、同じグレードの無印より性能を高めた版を表します。
AMD Radeon RX の読み方
例:Radeon RX 9070 XT
4桁の先頭が世代(6000 → 7000 → 9000)、続く数字がグレードです。RX 7000シリーズでは「7600・7700・7800・7900」のように百の位、RX 9000シリーズでは「9060・9070」のように下2桁でグレードを表します。末尾の「XT」は上位版、「XTX」はさらに上位の版です。
| 発売時期 | NVIDIA | AMD |
|---|---|---|
| 2020年 | GeForce RTX 30シリーズ | Radeon RX 6000シリーズ |
| 2022年 | GeForce RTX 40シリーズ | Radeon RX 7000シリーズ |
| 2025年 | GeForce RTX 50シリーズ | Radeon RX 9000シリーズ |
CPUと同じく、新しい世代の下位グレードが、古い世代の上位グレードに並ぶ、あるいは上回ることもあります。一方で、世代が変わってもフルHDでの差がそれほど大きくない場合もあります。同じ環境で計測した結果を見てみましょう。
| グラフィックボード | FF14ベンチ平均fps | Apex Legends実プレイ平均fps |
|---|---|---|
| RTX 3060 Ti | 115.8 | 約173 |
| RTX 4060 Ti(8GB) | 127.3 | 約211 |
| RTX 5060 Ti(8GB) | 131.3 | 約219 |
※当店実測(2026年9月)。Core i9-9900KS/メモリ32GB/Windows 11/フルHD。FF14は「黄金のレガシー」ベンチマーク、マイセット1・DirectX11・FSR。
世代による違いは、数字よりも機能に表れることがあります。代表的なのが、AIで中間の画面を作って表示上のfpsを増やす「フレーム生成」です。NVIDIAではRTX 40シリーズからDLSSのフレーム生成に対応し、RTX 50シリーズでは複数枚を生成するマルチフレーム生成に対応しています。
もうひとつの目安がVRAM(ビデオメモリ)です。フルHDなら8GBで足りる場面がほとんどですが、重いゲームを高画質で遊ぶ場合やWQHD以上の解像度では不足しやすくなります。同じ型番でもVRAM容量の違うモデルがあるため、購入前に確認しておきましょう。
3-3 メモリ(RAM)
メモリは、作業中のデータを一時的に置いておく場所です。足りなくなると、読み込みが遅くなったり、ゲーム中に動きが引っかかったりします。

| 容量 | 目安 |
|---|---|
| 16GB | Apex Legends・VALORANT・原神など、多くの人気タイトルで足ります。これらのゲームは、公式の推奨動作環境でもメモリ16GB以下とされています。 |
| 32GB | モンスターハンターワイルズのような重量級タイトルを高画質で遊ぶ場合や、ゲーム中にブラウザ・通話・配信を並行する場合の目安です。公式の推奨環境が16GBのゲームでも、並行作業を含めると16GBでは余裕が少なくなります。 |
| 64GB | ゲームだけなら、64GBにしてもfpsが上がることはほとんどありません。4K動画の編集、3DCG制作、仮想マシンの利用など、ゲーム以外で大量のメモリを使う作業がある場合に検討する容量です。 |
ゲームが目的であれば、軽いゲーム中心なら16GB、重いゲームや並行作業があるなら32GBが現実的な選び方です。
3-4 ストレージ(SSD/HDD)
ストレージはデータを保存しておく場所で、主にSSDとHDDの2種類があります。

| 項目 | SSD | HDD |
|---|---|---|
| 読み書きの速さ | 速い。起動やゲームの読み込みが短くなる | 遅い。読み込みに時間がかかる |
| 容量あたりの価格 | 高め | 安い。大容量を用意しやすい |
| 音・衝撃 | 動く部品がなく静か。衝撃にも比較的強い | ディスクが回転するため動作音があり、衝撃に弱い |
| 向いている使い方 | Windows、ゲーム、よく使うソフト | 写真・動画・録画データの保管 |
ゲームはSSDに入れるのが基本です。モンスターハンターワイルズのように、公式の動作環境でSSDを必須としているゲームもあります。
SSDには、マザーボードに直接差し込むNVMe(M.2)と、ケーブルでつなぐSATAの2種類があります。NVMeのほうが読み書きは大幅に速いものの、ゲームの読み込み時間の差はHDDとSSDの差ほど大きくありません。現在のゲーミングPCではNVMeが主流です。
容量にも気をつけましょう。公式の動作環境では、「Red Dead Redemption 2」が150GB、「モンスターハンターワイルズ」が75GBの空き容量を必要としています。
- 遊ぶゲームが1〜2本で、比較的軽い → 500GB前後でも足りることが多い
- 大作ゲームを何本も入れる、録画を保存する → 1TB以上が安心
- 録画や写真を大量に残す → ゲーム用SSDとは別に、保管用のHDDを追加する方法もある
3-5 電源・ケース・冷却
スペック表では目立ちませんが、安定して長く使うために大切な部分です。
電源は、グラフィックボードに見合った容量が必要です。NVIDIAが示す推奨電源容量は、RTX 5060で550W、RTX 5060 Tiで600W、RTX 5070で650Wです。電力の変換効率を示す「80 PLUS」認証も、選ぶときの目安になります。

ケースは、熱をこもらせないことが大切です。熱がたまるとパーツが自動的に性能を落とすため、空気の通り道が確保されたケースを選びましょう。
CPUの冷却には、ファンで冷やす「空冷」と、液体でラジエーターまで熱を運んで冷やす「簡易水冷」があります。

| 項目 | 空冷 | 簡易水冷 |
|---|---|---|
| 冷却性能 | ミドルクラスのCPUなら十分。大型のクーラーは上位CPUにも対応できる | 発熱の大きい上位CPUを、高い負荷が続く状態でも冷やしやすい |
| 音 | 負荷が高いとファンの音が大きくなる | ファンの回転を抑えやすい一方、ポンプの動作音がある |
| 手入れ・故障 | 構造が単純で、ホコリの掃除程度で長く使える | ポンプは消耗部品。まれに液漏れのリスクもある |
| 価格 | 比較的安い | 高め |
| 向いているケース | 6〜8コアクラスのCPU、はじめての一台 | Core i9・Core Ultra 9・Ryzen 9など発熱の大きいCPU、長時間の配信や動画書き出し |
ゲーム中心でミドルクラスのCPUを使うなら、空冷で困ることはほとんどありません。簡易水冷は、上位CPUを高負荷で使い続ける場合に検討するとよいでしょう。
予算別・おすすめの選び方
ここでは、価格帯ごとに組み合わせやすい性能の目安を整理します。実際の価格は、時期や新品・中古パーツの違い、販売元によって大きく変わるため、あくまで目安としてご覧ください。
先に知っておきたいこと
予算の上限まで性能を上げる必要はありません。遊びたいゲームで目標のfpsが出るなら、それ以上の性能は使い切れないこともあります。たとえばストリートファイター6は対戦中のfpsが60で頭打ちになるため、上限に届く性能があれば、高価なグラフィックボードにしても表示される滑らかさは変わりません。
4-1 10万円台|フルHDで快適に
| パーツ | 構成の目安 |
|---|---|
| グラフィックボード | GTX 16シリーズ〜RTX 30シリーズのミドルクラス(数世代前の製品が中心) |
| CPU | 6コアクラス |
| メモリ/SSD | 16GB/500GB前後 |
フルHDで人気タイトルを遊ぶための価格帯です。原神やVALORANTのような軽いゲームなら十分に快適で、RTX 3060 Tiクラスであれば実測でApex Legends平均約173fpsと、144Hzモニターも活かせます。一方で、この世代のグラフィックボードはDLSSのフレーム生成に対応していないため、重いゲームは画質を下げて遊ぶ前提になります。
4-2 15〜20万円|高画質・高fps
| パーツ | 構成の目安 |
|---|---|
| グラフィックボード | RTX 4060 Ti・RTX 5060・RTX 5060 Tiクラス |
| CPU | 8コアクラス |
| メモリ/SSD | 16〜32GB/500GB〜1TB |
フルHDで画質を上げたい、対戦ゲームでより高いfpsを狙いたい、重めのゲームも遊びたいという場合の価格帯です。実測ではRTX 4060 TiでApex Legends平均約211fps、RTX 5060 Tiで約219fpsでした。フレーム生成に対応した世代なので、重いゲームでもfpsを補いやすくなります。モンスターハンターワイルズのような重いゲームを遊ぶなら、メモリは32GBにしておくと安心です。
4-3 20万円以上|4K・最新ゲームも
| パーツ | 構成の目安 |
|---|---|
| グラフィックボード | RTX 5070クラス以上(VRAM 12GB以上) |
| CPU | 8コアクラス以上の新しい世代 |
| メモリ/SSD | 32GB/1TB以上 |
重いゲームを高画質で遊びたい、WQHDなど高い解像度を使いたい、ゲームと並行して配信もしたいという場合の価格帯です。ただし、4Kで重いゲームを高画質・高fpsで遊ぶには、RTX 5070よりさらに上のクラスが必要になり、予算も大きく上がります。4Kで遊ぶ場合は、画質設定やアップスケーリングで調整する前提で考えると現実的です。
予算に合わせてゲーミングPCを探す場合は、予算から選ぶからご覧いただけます。
遊びたいゲーム別・必要スペックの目安
人気タイトルについて、実際の検証結果をもとにした目安をまとめました。数値の出典は記事末尾に記載しています。
| ゲーム | 目標の目安 | 検証でわかっていること | グラボの目安 |
|---|---|---|---|
| VALORANT | 144〜240fps | 2025年のパッチ11.02でゲームエンジンがUnreal Engine 5に移行しましたが、Riot Gamesが示す動作環境はほぼ据え置きで、144fps以上の目安もGTX 1050 Ti+Core i5-9400F/Ryzen 5 2600Xと、現在も非常に軽いゲームです。高fpsではCPUの影響が大きくなります。 | 現行のエントリークラス(RTX 5050/RTX 3050クラス)でも十分。240Hzを安定させたいならCPUを優先 |
| Apex Legends | 144fps以上 | 実測(2026年9月・フルHD実プレイ)でRTX 3060 Tiは平均約173fps、RTX 4060 Tiは約211fps、RTX 5060 Tiは約219fps。2025年に公開された検証では、フルHD最高設定でRTX 5060とRTX 5060 Ti(8GB)の差は平均5%程度で、ゲーム側のfps上限の影響も受けるとされています。 | 144HzならRTX 3060 Tiクラス以上。240Hzに近づけたいならRTX 5060/4060 Ti/5060 Tiクラス以上 |
| フォートナイト | 60〜144fps | 画質設定による負荷の差が大きいゲームです。Epic Gamesは最高品質(エピック設定)の目安としてRTX 3070/RX 6700 XT(VRAM 8GB以上)を挙げています。2025年に公開された検証(DirectX 12)では、RTX 5060の平均fpsはWQHD以下でRTX 5060 Tiの89〜92%程度でした。競技向けの「パフォーマンスモード」なら負荷を大きく下げられます。 | 画質を抑えるなら現行エントリー〜ミドルクラスで可。最高設定で高fpsを狙うならRTX 5060 Ti/RX 9060 XTクラス以上 |
| 原神 | 60fps前後 | 比較的軽いゲームです。HoYoverseの公式推奨環境はGTX 1060 6GB・メモリ16GBで、大型アップデートを重ねた2026年時点でも据え置かれています。ゲーム内でfpsの上限を設定する仕組みのため、上限に届けばそれ以上の性能は表示に反映されません。 | 公式推奨のGTX 1060 6GBを上回る、現行のエントリークラス(RTX 5050/RTX 3050クラス)以上が目安 |
| ストリートファイター6 | 60fps(上限) | 対戦中のfpsは60が上限です。実測(2026年9月)のベンチマークでは、RTX 3060 Ti・4060 Ti・5060 Tiのいずれも100点満点、約60fpsで差はほぼありませんでした。別の検証(2025年)でも、RTX 5060はフルHD・WQHDの最高画質でスコア100でした。 | RTX 3060 Ti/RTX 5060クラスで上限に到達。公式推奨はRTX 2070 |
| モンスターハンターワイルズ | 60fps以上 | 非常に重いゲームです。2025年に公開された検証(フルHD)では、VRAM 8GBのRTX 5060はウルトラ設定でベンチマークが途中で落ちたため高設定で計測され、7製品中で1パーセンタイルフレームレート(重い場面の目安)が60fpsを超えたのはVRAM 16GBのRX 9060 XTだけでした。4K・ウルトラ(DLSS品質・レイトレーシング高)の検証では、RTX 5070 Ti搭載構成が最高評価のスコアを超え、RTX 5070搭載構成は届きませんでした(2025年の検証、CPUも異なる構成)。 | フルHD高画質ならVRAM 16GBのRTX 5060 Ti/RX 9060 XTクラス以上。メモリは32GBあると安心。VRAM 8GBのクラスは画質を下げる前提で |
※各検証は、使用しているCPU・メモリ・設定・測定場所が異なるため、同じグラフィックボードでも環境によって数値は変わります。「実測」はCore i9-9900KS/メモリ32GB環境での当店計測です。
公式の推奨環境との違い
たとえばApex Legendsの公式推奨GPUはGTX 970ですが、これは144Hzのモニターを活かすことを想定したものではありません。対戦ゲームで高fpsを目指す場合や、重いゲームを高い画質で遊ぶ場合は、公式の推奨環境よりかなり上の性能が必要になります。反対に、ストリートファイター6のようにfpsの上限が決まっているゲームでは、上限に届く性能があれば十分です。
ゲームごとの推奨スペックやおすすめ構成は、ゲームから選ぶページからご覧いただけます。
初心者がやりがちな失敗と注意点
購入前に、次の項目を確認しておくと失敗を防ぎやすくなります。
グラボは高性能なのに、CPUが追いつかない
グラフィックボードだけを上位にして、CPUを古い世代や低いグレードのままにすると、CPUの処理が間に合わずグラフィックボードが性能を出し切れないことがあります。これを「ボトルネック」と呼びます。
- 高fpsを狙う対戦ゲームほど、CPUの影響が大きくなる
- グラボの使用率が低いのにfpsが伸びない場合は、CPUが原因のことが多い
- CPUはグレードだけでなく、世代も確認する
マザーボードがCPUの性能を抑えてしまう
CPUとグラフィックボードの組み合わせがよくても、マザーボードが原因で性能を出し切れないことがあります。
| よくある原因 | 何が起きるか |
|---|---|
| 電源回路(VRM)が弱い | 低価格帯のマザーボードに上位CPUを載せると、電源回路が発熱して、CPUの動作速度が自動的に下げられる(サーマルスロットリング)ことがある |
| 電力制限の設定 | マザーボード側の設定でCPUに流せる電力が低く抑えられ、本来の性能より低くなることがある |
| メモリ速度の制限 | チップセットによっては、メモリの高速設定(XMP・EXPO)を使えず、メモリが本来の速度より遅い設定で動くことがある |
完成品やBTOを選ぶ場合も、CPUのグレードに対してマザーボードが極端に低価格なものになっていないか、構成表で確認しておくと安心です。
そのほかの注意点
| よくある失敗 | 避けるためのポイント |
|---|---|
| 公式の推奨環境ぎりぎりで選ぶ | 推奨環境は低〜中設定を想定していることが多い。目標のfpsと画質を決め、実際の検証結果を確認する |
| 必要以上に高い構成を選ぶ | fpsが60に固定されるゲームや、軽いゲームが中心なら、上位のグラボでも差が出にくい |
| ストレージがすぐいっぱいになる | 大作ゲームは1本で100GBを超えることもある。遊ぶ本数に合わせて容量を決める |
| モニターが60Hzのまま | PCが144fps出せても、60Hzのモニターでは60回までしか表示されない |
| 周辺機器の予算を忘れる | モニター・キーボード・マウス・ヘッドセットも含めて予算を組む |
| 保証やOSを確認していない | OSの有無とバージョン、保証の期間と範囲を購入前に確認する |
よくある質問(FAQ)
- 普通のノートパソコンでもゲームはできますか?
- ブラウザゲームや2Dの軽いゲームなら動くことがあります。3Dゲームの多くはグラフィックボードを前提にしているため、快適に遊ぶならゲーミングPCが必要です。
- Core i7とCore i5なら、必ずi7のほうが速いですか?
- 同じ世代であればi7のほうが上位ですが、世代が違う場合はその限りではありません。新しい世代のCore i5が、古い世代のCore i7を上回ることもあります。型番の世代もあわせて確認してください。
- メモリは16GBで足りますか?
- 多くの人気タイトルは16GBで足ります。重量級タイトルを遊ぶ場合や、ゲーム中に配信・通話を並行する場合は32GBにしておくと余裕があります。
- fpsが60に固定されているゲームでも、高いグラボは意味がありますか?
- 表示されるfpsは上限以上に上がらないため、滑らかさの面での差は出にくくなります。ほかに重いゲームを遊ぶ予定がなければ、上限に届く性能があれば十分です。
- 簡易水冷のほうがよく冷えるなら、水冷を選ぶべきですか?
- ミドルクラスのCPUでゲームをする用途なら、空冷で十分なことがほとんどです。発熱の大きい上位CPUを長時間高負荷で使う場合に、簡易水冷を検討するとよいでしょう。
- ゲーミングモニターは必要ですか?
- 60fpsで遊ぶゲームが中心なら、一般的な60Hzのモニターでも楽しめます。対戦ゲームで高fpsを活かしたい場合は、144Hz以上のモニターがあると違いを感じやすくなります。
まとめ|自分に合った一台の見つけ方
ゲーミングPC選びは、「遊びたいゲーム」と「目標のfps」から考えると迷いにくくなります。
- いちばん重いゲームを基準に、目標のfpsを決める
- 公式の推奨環境だけでなく、実際の検証結果を確認する
- CPU・グラボは、グレードだけでなく世代も見る
- 重いゲームならメモリ32GB、何本も入れるならSSD 1TB以上を検討する
- 保証・動作確認・相談窓口がそろった専門店で買う
必要以上に高い構成を選ぶ必要はありません。遊びたいゲームで目標の快適さが得られる構成が、そのお客様にとって適した一台です。
出典・注記
- 当店実測(ゲーミングPC・BTO専門店パソツク):Core i9-9900KS/メモリ32GB/Windows 11/フルHD、2026年9月計測。FF14「黄金のレガシー」ベンチマーク、ストリートファイター6ベンチマーク、Apex Legends実プレイ。
- 当店実測以外のfpsの傾向は、2025年に公開されたPC・ゲーム専門メディアのベンチマーク検証を参考にしています。
- Riot Games「VALORANT」動作環境(Unreal Engine 5移行後、パッチ11.02・2025年)
- 公式の動作環境(参考):EA「Apex Legends」、Epic Games「フォートナイト」、HoYoverse「原神」、CAPCOM「ストリートファイター6」「モンスターハンターワイルズ」(SSD必須・ストレージ75GB)、Rockstar Games「Red Dead Redemption 2」(ストレージ150GB)。いずれも2026年9月確認。
- 電源容量はNVIDIAが公表するGeForce RTX 50シリーズの推奨電源容量に基づきます。
- CPU・GPUの型番の読み方と発売時期は、Intel・AMD・NVIDIAの公表情報に基づきます。
- fpsはゲームのアップデート、設定、CPUなどの環境によって変動します。