【2026年】GTX 1660は今でも使える?実測で性能を確かめた|ゲーミングPC中古専門店パソツク

GPU実測検証

GTX 1660は、2026年の今
どこまで遊べるのか。

2019年に発売されたGeForce GTX 1660は、中古なら1万円台前半から手に入ります。ただ「安いのは分かるけれど、今から選んで本当に大丈夫なのか」は判断がつきにくいところです。

この記事では、GTX 1660を搭載したPCで、FF14とストリートファイター6のベンチマーク、そしてApex Legendsの実プレイを計測しました。どこまで遊べて、どこから厳しくなるのかを数字でお伝えします。

この記事の結論

遊ぶタイトルで評価が割れます。負荷の軽いApex Legendsは実プレイで平均118.8fpsと、144Hzモニターが活きる水準でした。一方、FF14は最高品質で平均61.9fpsながら最低36fpsまで落ち、ストリートファイター6は60fps固定のタイトルながら要求が高く、公式推奨(RTX 2070)を下回ります。画質を上げたまま常時60fpsを保てるわけではありません。DLSS非対応・VRAM 6GBという制約もあるため、重量級タイトルを高画質で遊びたい用途には向きません。

GTX 1660のスペック

項目 GeForce GTX 1660
アーキテクチャ Turing(TU116)
CUDAコア数 1,408
VRAM 6GB GDDR5
メモリバス幅 192 bit
メモリ帯域 192 GB/s
TDP 120W
発売時期 2019年3月
DLSS 非対応(テンサーコアを搭載しないため)
使用モデル Palit GeForce GTX 1660(6GB・シングルファン)
中古価格 約10,000〜15,000円
検証に使用したPalit GeForce GTX 1660 6GB の本体とパッケージ
検証に使用したPalit GeForce GTX 1660(6GB)

価格は2026年10月時点の目安(ヤフオクの落札相場・プライスランク調べ)。モデル・状態により変動します。新品はすでにほとんど流通していません。

GTX 1660は、RTX 20シリーズと同じTuring世代でありながら、レイトレーシング専用コアとテンサーコアを省いたモデルです。そのぶん価格が抑えられ、フルHD向けの定番として長く使われてきました。上位にGTX 1660 SUPER(VRAMがGDDR6で帯域が約1.5倍)とGTX 1660 Tiがあり、今回検証したのは無印のGTX 1660です。

検証環境

項目 内容
GPU NVIDIA GeForce GTX 1660(VRAM 6GB)
CPU Intel Core i5-10400
メモリ 16GB
OS Windows 11
解像度 フルHD(1920×1080)

※GPU単体をテストベンチに載せたものではなく、当店で実際に販売している中古ゲーミングPCをそのまま計測しています。

検証①:FF14ベンチマーク(黄金のレガシー)

まずは定番のFF14公式ベンチマークです。今回は画質プリセットを最高品質に設定して計測しました。

項目 結果
スコア 8,562
平均フレームレート 61.9 fps
最低フレームレート 36 fps
評価 快適
ローディングタイム 46.383秒(5シーン合計)

最高品質 / DirectX11 / FSR / ウィンドウモード / フルHD(1920×1080)/3Dグラフィックス解像度スケール100・ダイナミックレゾリューション無効(解像度を下げて数字を稼いでいない状態での計測です)

評価は8段階中3番目の「快適」です(上から「非常に快適」「とても快適」「快適」の順)。最高品質のままで平均61.9fpsが出ており、数字の上ではフルHDの60fpsに届いています。

ただし、見ておきたいのは最低フレームレート36fpsのほうです。平均は60fpsを超えていても、エフェクトや人が多い場面では一時的に半分近くまで落ち込みます。

さらに、ベンチマークは決まったシーンを再生するものです。実際のFF14で重くなるのは、人が集まる都市やFATE、アライアンスレイドのような場面で、ベンチマークにはそこまでの負荷はかかりません。この36fpsが実プレイでの下限だとは考えないほうが安全です。

「快適」という評価は、「最高品質のまま、どんな場面でも快適」という意味ではありません。常時60fpsで安定させたいなら、画質プリセットを一段下の「高品質」に落とすか、人の多い場面だけ設定を下げる使い方になります。

検証②:ストリートファイター6ベンチマーク

格闘ゲームは、60fpsで安定して動くかどうかが快適さの基準になります。スト6は対戦中のフレームレートが全機種60fps固定なので、60fpsに張り付けば上限に達していることになります。

ただし、「60fps固定だから軽い」わけではありません。スト6はRE ENGINEで描画が作り込まれており、公式の推奨環境はRTX 2070 / RX 5700 XT。格闘ゲームとしてはかなり高い要求です。その60fpsを維持すること自体に、相応のGPU性能が必要なタイトルだと考えてください。

項目 スコア 平均fps
FIGHTING GROUND 100 59.48 fps
BATTLE HUB 100 59.92 fps
WORLD TOUR 100 59.94 fps
TOTAL SCORE 100 / 100(快適にプレイできます)

NORMAL設定 / フルHD(1920×1080)

GTX 1660 ストリートファイター6ベンチマーク結果
ストリートファイター6のベンチマーク結果(画像をクリックで拡大)

3モードすべてで100点、評価も「快適にプレイできます」でした。ただし、これはNORMAL設定でのベンチマーク結果です。スト6の画質プリセットは最高が「HIGHEST」なので、NORMALはすでに一段下げた状態にあたります。その状態で平均59.48fpsという数字でした。

公式動作環境と並べると、GTX 1660の立ち位置がはっきりします。

区分 GPU
必要動作環境 GeForce GTX 1060 / Radeon RX 580
推奨動作環境 GeForce RTX 2070 / Radeon RX 5700 XT
今回のGPU GeForce GTX 1660

公式サイトの公表値より。

GTX 1660は推奨環境を下回り、必要環境に近い位置です。実際、FIGHTING GROUNDの平均は59.48fpsで、すでに60fpsに届いていません。ベンチマークは決まった動きを再生するものなので、エフェクトの多い技や、人の集まるバトルハブでは60fpsを割り込む場面が出てきます。

格闘ゲームは60fpsを保てるかどうかが操作感に直結します。スト6をGTX 1660で遊ぶなら、画質設定を下げて余裕を作る前提で考えてください。画質を上げたまま常時60fpsを維持したい場合は、GTX 1660では力不足です。

検証③:Apex Legends(実プレイ)

ベンチマークツールだけでは実際のプレイが分からないので、Apex Legendsは実際の試合を録画して平均フレームレートを計測しました。

区間 平均fps
試合中(約4分30秒) 118.8 fps

フルHD(1920×1080)/実際の試合を録画して計測した平均fpsです。

計測に使用した実プレイの映像(GeForce GTX 1660)

スト6とは逆の結果になりました。まずApexの公式動作環境を見てみます。

区分 GPU
必要動作環境 GeForce GTX 950 / Radeon HD 7790
推奨動作環境 GeForce GTX 970 / Radeon R9 290
今回のGPU GeForce GTX 1660

公式サイトの公表値より。配信当初(2019年)に示された数値です。

数字だけ見るとGTX 1660は推奨環境を大きく上回っています。ただしこの公式の数値は、今のApexの目安にはなりません。配信から年数が経ち、アップデートを重ねるなかで負荷は上がっています。推奨環境のGTX 970で今も快適に遊べるかというと、そうは言えません。

公式の推奨環境は「60fpsで動く」程度の目安で、しかも当時のゲーム内容を前提にしたものです。144fpsや240fpsを狙う今の遊び方とは、そもそも見ているところが違います。

だからこそ、実際に測った数字が判断材料になります。GTX 1660で平均118.8fps。144Hzのモニターなら、その性能をほぼ使い切れる水準です。Apexが中心の方にとって、GTX 1660は今でも実用的な選択肢と言えます。

ただしこれも平均値です。終盤の密集した場面や、建物が多く情報量の増えるエリアでは下がります。また画質設定を上げれば当然数字は落ちるので、fpsを優先する設定で遊ぶ前提の数字として見てください。

フレームレートが高いときに出る「画面の横ズレ」について

Apexのようにフレームレートが高く出るタイトルでは、画面が横方向にズレて、一本の線で割れたように見えることがあります。ティアリングと呼ばれる現象で、故障ではありません。

モニターが画面を書き換える間隔と、GPUが新しい映像を送る間隔が合っていないときに起こります。たとえば60Hzのモニターに118fpsの映像を送ると、1回の書き換えの途中で次のフレームに切り替わり、その境目が線として見えます。視点を横に振ったときに目立ちます。

対処の方法は3つあります。

  • モニターのFreeSyncを有効にする:GTX 1660は「G-SYNC Compatible」としてFreeSync(Adaptive-Sync)に対応しています。モニター側の設定でFreeSyncをONにし、NVIDIAコントロールパネルで有効にすると、遅延をほとんど増やさずに解消できます
  • フレームレートの上限をモニターに合わせる:60Hzなら60fps、144Hzなら141fps前後に制限します。NVIDIAコントロールパネルの「最大フレームレート」で設定でき、GPUの発熱と消費電力も下がります
  • 垂直同期(V-Sync)を有効にする:確実に消えますが、入力遅延が増えます。対戦ゲームでは嫌われることが多い設定です

なお、動かしていない画面でも横線が残る、色が乱れる、BIOSの画面でも出るという場合は、ティアリングではありません。映像ケーブルの接触不良か、GPU側の不具合を疑ってください。中古で購入するときは、こうした点まで動作確認されているかを確認しておくと安心です。

GTX 1660でできること・難しいこと

できること

フルHDで遊ぶことです。Apexのように負荷の軽い対戦タイトルなら、144Hz帯のフレームレートが狙えます。

気をつけたいのは、上限が60fpsのタイトルでも、スト6のように要求の高いものがあることです。「上限が60fpsだから軽い」とは限りません。画質設定を調整できる方なら、遊べる範囲はかなり広がります。

逆に言えば、画質設定を触らずに最高画質で遊びたい方には向きません。今回の2タイトルも、FF14は最高品質で平均61.9fps(最低36fps)、スト6はNORMAL設定で平均59.48fpsと、どちらも余力を残した数字ではありませんでした。

難しいこと

  • DLSSが使えません。GTX 16シリーズにはテンサーコアが搭載されていないためです。最近のタイトルでよく使われる「DLSSで負荷を下げる」という選択肢が取れず、重いゲームでは画質設定そのものを下げて対応することになります(FSRなどGPUを問わない技術は利用できます)。
  • レイトレーシングは実用的ではありません。ドライバ上は動作しますが、専用コアがないため速度が出ません。
  • VRAMが6GBです。最近のタイトルはフルHDの高画質設定でも6GBを超えることがあります。足りなくなると、テクスチャが粗いまま表示されたり、読み込みのたびに引っかかるような挙動が出ます。高解像度テクスチャのMODを入れる使い方も厳しくなります。
  • 重いタイトルで高リフレッシュレートは狙えません。Apexのような軽い対戦タイトルでは144Hz帯が出ますが、負荷の高いタイトルでは60fpsを維持するだけで精一杯になります。

中古価格の目安

買い方 価格の目安
GTX 1660単体(中古) 約10,000〜15,000円
GTX 1660搭載の中古ゲーミングPC 中央値 約70,000円

2026年10月時点の目安。オークションの落札相場・中古PC販売価格の調査にもとづく値で、時期や状態により変動します。

単体で買い足すか、PCごと買うかで必要な金額は大きく変わります。すでにPCがあってGPUだけ載せ替えるなら1万円台で済みますが、電源容量や、世代の古いCPUとの組み合わせには注意が必要です。

あわせて、GTX 1660は発売から7年近く経っているGPUだという点も見ておいてください。個人間の取引では、ファンの劣化やグリス・サーマルパッドの劣化が進んだ個体も混ざります。保証が付かない取引が多く、初期不良に当たったときの損失はそのまま自分で負うことになります。安さだけで選ばず、動作確認の有無や保証の有無を確認してから買うことをおすすめします。

💬

筆者より

中古で1万円台のGPUに何でも期待するのは禁物ですが、遊ぶタイトルが決まっているなら、余計な出費を避けられます。

どんな人に向いているか

  • 向いている方:フルHDで遊ぶ方。Apexのような軽めの対戦タイトルや、上限が60fpsのタイトルが中心で、画質設定を調整しながら使える方。はじめてのゲーミングPCで、まず費用を抑えたい方
  • 向いていない方:最新の重量級タイトルを高画質で遊びたい方。スト6を画質を上げたまま常時60fpsで遊びたい方。重いタイトルでも144Hz以上を狙いたい方。レイトレーシングやDLSSを使いたい方

まとめ

実測の結果を、正直にまとめます。

  • FF14は最高品質で平均61.9fps・評価「快適」。ただし最低36fpsまで落ちる場面あり
  • ストリートファイター6のベンチマークは100点満点。ただし一段下のNORMAL設定での結果で平均59.48fps、公式推奨(RTX 2070)も下回る。画質を落とせば遊べるが、上げたまま常時60fpsは難しい
  • Apex Legendsは実プレイで平均118.8fps。144Hzモニターが活きる水準(公式の推奨環境は配信当初の数値なので、あてにはなりません)
  • DLSS非対応・VRAM 6GBという制約があり、重いタイトルや高fps狙いには不向き

2019年のGPUですが、遊ぶタイトルと画質設定を選べばフルHDでまだ戦えます。遊ぶゲームが決まっていて、設定を調整しながら使える方にとっては、費用を抑えられる選択肢です。逆に、設定を気にせず快適に遊びたい方や、これから重いタイトルも遊ぶ予定の方は、もう一段上のGPUを選んだほうが満足できます。

GTX 1660搭載モデルを見る

今回の検証に使ったPCをはじめ、当店で動作確認を済ませた中古ゲーミングPCをご覧いただけます。構成に迷ったら、お気軽にお問い合わせください。

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※フレームレートは環境・設定により変動します。ベンチマークは決まった動きを計測するもので、実際のプレイでは数値が下回る場面があります。スペック・動作環境は各メーカーおよびゲーム公式の公表値を参照しています。価格は2026年10月時点の目安で、変動します。最終確認日:2026年10月1日。

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