RTX 5060 Ti VS RTX 3060 Ti 実測比較|世代差はどこに出るのか|ゲーミングPC・BTO専門店パソツク

GPU実測比較

RTX 5060 Ti と RTX 3060 Ti、
実際の差はどこに出るのか。

RTX 5060 Ti と RTX 3060 Ti、どちらを選べばいいか迷っていませんか。世代は違いますが、どちらもミドルクラスの定番GPUです。

この記事では、両GPUを実際にベンチマーク・実プレイで計測し、性能の違いを検証しました。スペックの数字だけではわかりにくい「実際の差」を、FF14・ストリートファイター6・Apex Legendsの実測データでお伝えします。

RTX 5060 TiとRTX 3060 Tiの実機比較写真
今回検証したRTX 3060 Ti(左)とRTX 5060 Ti(右)の実機
この記事の結論

負荷の高いFF14やApex LegendsではRTX 5060 Tiが明確に上回りましたが、ゲーム側の描画が60fpsで頭打ちになるストリートファイター6では、ほぼ差が出ませんでした(3060 Ti自体がfpsを出せないわけではなく、Apexでは約173fpsを記録しています)。DLSS 4(フレーム生成)に対応しているのもRTX 5060 Tiだけです。重いゲームや高フレームレートを狙うなら5060 Ti、SF6のようにfpsが頭打ちになるタイトル中心なら3060 Tiが選びやすい基準になります。

RTX 5060 Tiのスペック

RTX 5060 Ti 本体
本体
RTX 5060 Ti パッケージ
箱
項目 RTX 5060 Ti(8GB)
アーキテクチャ Blackwell
CUDAコア数 4,608
VRAM 8GB GDDR7
メモリバス幅 128 bit
メモリ帯域 448 GB/s
TDP 180W
発売時期 2025年
使用モデル GIGABYTE GeForce RTX 5060 Ti WINDFORCE OC 8G
新品価格 約74,000円〜(モデルにより7万円台前半〜8万円程度)
中古価格 約60,000円前後

価格は2026年9月時点の目安(価格.com・プライスランク調べ)。販売店・モデル・状態により変動します。

最新のBlackwell世代のミドルクラスGPUです。VRAMには高速なGDDR7を採用し、128bitのメモリバスでも448GB/sの帯域を確保しています。

RTX 3060 Tiのスペック

RTX 3060 Ti 本体
本体
RTX 3060 Ti パッケージ
箱
項目 RTX 3060 Ti
アーキテクチャ Ampere
CUDAコア数 4,864
VRAM 8GB GDDR6
メモリバス幅 256 bit
メモリ帯域 448 GB/s
TDP 200W
発売時期 2020年
使用モデル ASUS DUAL-RTX3060TI-O8G-V2
新品発売時価格 54,780円〜(2020年12月発売時・税込、モデルにより〜72,480円程度)
中古価格 約20,000円台前半〜、平均相場は3万5,000〜4万円程度

中古価格は2026年9月時点の目安(価格.com・プライスランク・オークファン調べ)。状態・付属品・出品先により変動します。すでに販売終了しており新品の流通は基本的にありません。

2020年発売の、Ampere世代のGPUです。発売から時間は経っていますが、フルHDでは今でも十分通用する性能を持っています。

💬

筆者より

面白いのは、CUDAコア数だけ見ると3060 Ti(4,864)の方が多いんです。ただ、これは世代(アーキテクチャ)が違うので、コア数だけで性能は決まりません。実際のところは、この後の実測でわかります。

スペック比較

項目 RTX 5060 Ti RTX 3060 Ti
アーキテクチャ Blackwell Ampere
CUDAコア数 4,608 4,864
VRAM 8GB GDDR7 8GB GDDR6
メモリバス幅 128 bit 256 bit
メモリ帯域 448 GB/s 448 GB/s
TDP 180W 200W
発売 2025年 2020年

スペック上は、世代(アーキテクチャ)とVRAMの規格(GDDR7 / GDDR6)が主な違いです。5060 Tiの方が新しく、消費電力も低めです。

先ほど触れたとおり、CUDAコア数は3060 Tiの方が多い一方、実際のベンチマークでは5060 Tiが上回っています。これは、世代が変わるとコア1つあたりの処理効率(IPC)や、コアを支えるキャッシュ構成・クロック挙動も一緒に変わるためです。同じ「CUDAコア4,600〜4,900」という数字でも、Blackwell世代のコアとAmpere世代のコアでは中身が別物と考えた方が近く、コア数の多寡だけでは性能を判断できません。メモリバス幅がBlackwellで狭くなっている(256bit→128bit)のも同様で、GDDR7の高速化で帯域自体は同じ448GB/sに保たれており、単純に「狭い=遅い」とは言えない設計変更です。

検証環境

項目 内容
CPU Intel Core i9-9900KS
メモリ 32GB
OS Windows 11
解像度 フルHD(1920×1080)

※GPU以外は同条件で計測しています。

比較①:FF14ベンチマーク(黄金のレガシー)

まずは定番のFF14公式ベンチマークです。スコアと平均フレームレートで、GPUの総合的な描画性能がわかります。

GPU スコア 平均fps 評価
RTX 5060 Ti 17,545 131.3 fps 非常に快適
RTX 3060 Ti 15,725 115.8 fps 非常に快適

マイセット1 / DirectX11 / FSR / フルHD

RTX 5060 Ti FF14ベンチマーク結果
RTX 5060 Ti のベンチマーク結果
RTX 3060 Ti FF14ベンチマーク結果
RTX 3060 Ti のベンチマーク結果

スコアは5060 Tiが1,820ポイント高く、約12%上回りました。平均fpsでも15.5fpsの差がついています。ただし、評価はどちらも最高の「非常に快適」で、3060 Tiも十分に快適な水準です。

比較②:ストリートファイター6ベンチマーク

格闘ゲームは、60fpsで安定して動くかどうかが快適さの基準になります。

GPU TOTAL SCORE FIGHTING GROUND BATTLE HUB WORLD TOUR 評価
RTX 5060 Ti 100/100 59.87 fps 60.00 fps 59.97 fps 快適にプレイできます
RTX 3060 Ti 100/100 59.63 fps 59.96 fps 59.97 fps 快適にプレイできます

NORMAL設定 / フルHD

RTX 5060 Ti ストリートファイター6ベンチマーク結果
RTX 5060 Ti のベンチマーク結果
RTX 3060 Ti ストリートファイター6ベンチマーク結果
RTX 3060 Ti のベンチマーク結果

両GPUとも100点満点。各モードのfpsもほぼ60fps張り付きで、差は誤差レベルでした。

比較③:Apex Legends(実プレイ)

Apex Legendsは実プレイ動画をもとに、平均fpsを計測しました。

GPU 平均fps
RTX 5060 Ti 約219 fps
RTX 3060 Ti 約173 fps
RTX 5060 Ti の実プレイ
RTX 3060 Ti の実プレイ

平均で約46fpsの差がつきました。144Hz〜240Hz帯のモニターを活かしたいなら、この差は体感しやすいところです。

総合比較

ゲーム RTX 5060 Ti RTX 3060 Ti
FF14ベンチ(スコア) 17,545 15,725
FF14ベンチ(平均fps) 131.3 fps 115.8 fps
SF6(TOTAL SCORE) 100/100 100/100
SF6(FIGHTING GROUND) 59.87 fps 59.63 fps
Apex Legends(平均fps) 約219 fps 約173 fps

負荷の高いFF14やApexでは5060 Tiが明確に上回りましたが、ゲーム側で60fpsに頭打ちになるSF6では、ほぼ差が出ませんでした。

機能の違い(DLSS 4)

数字に表れにくいものの、見逃せないのが機能面の違いです。

機能 RTX 5060 Ti RTX 3060 Ti
DLSS 4(フレーム生成 / MFG) 対応 非対応(DLSS自体は対応)

DLSS 4のフレーム生成に対応していると、対応ゲームではフレームレートを大きく引き上げられます。実測のスコア以上の差になる場面もあります。

フレーム生成は、実際に描画したフレームとフレームの間に、AIが生成した中間フレームを挟み込むことでfps表示上の数値を底上げする技術です。RTX 40シリーズ以降のDLSS 3では中間フレームを1枚挿入する方式でしたが、RTX 50シリーズのDLSS 4(MFG/マルチフレーム生成)では最大3枚まで生成フレームを挟めるようになり、対応ゲームでは体感のなめらかさがさらに上がります。ただし、生成フレームは実際の入力操作を反映したものではないため、操作から反映までの遅延(入力遅延)自体はそのままか、わずかに増える場合があります。そのため恩恵が大きいのは、シングルプレイの重量級タイトルや、映像のなめらかさを重視するプレイです。逆にApexやSF6のような対戦ゲームでは、fps自体が十分に出ているなら無理に使う必要はありません。

💬

筆者より

ここは意外と大きなポイントです。最新の重いゲームを、フレーム生成を使って快適に遊びたいなら、5060 Tiの方が有利になります。長く使うことを考えると、無視できない差だと思います。

メリット・デメリット

RTX 5060 Ti RTX 3060 Ti
メリット ・最新世代で描画性能が上
・DLSS 4(フレーム生成)対応
・消費電力が低い(180W)
・中古で入手しやすい
・軽いゲームなら十分な性能
・256bitの広いメモリバス
デメリット ・VRAM 8GBは重いゲームで不足する場面も ・DLSS 4のフレーム生成非対応
・発売から時間が経っている

RTX 5060 Tiについて

最新世代らしく、描画性能とDLSS 4のマルチフレーム生成対応が強みです。消費電力も低めで扱いやすい一枚です。一方で、VRAMが8GBのため、重いゲームの高画質設定では足りなくなる場面もあります。VRAM不足は「動かなくなる」というより、テクスチャ品質を自動的に落とされたり、高解像度テクスチャを使うMOD・大型アップデート後のタイトルで一部カクつきが出たりする形で現れます。フルHD・標準〜高設定で遊ぶ分には8GBで足りることがほとんどですが、将来的にWQHD以上や最高画質設定を狙う場合は頭に入れておきたいポイントです。

RTX 3060 Tiについて

2020年発売ながら、フルHDでは今でも十分通用します。Apexでは実測約173fpsを記録しており、fps自体が出ないわけではありません。SF6のようにゲーム側の仕様でfpsが60に頭打ちになるタイトルが中心なら、GPUの余力を使い切れない分、あえて3060 Tiを選ぶ理由も十分にあります。ただし、DLSS 4(フレーム生成)に対応していない点は、最新の重いゲームでは差になります。また、256bitという広いメモリバス幅は、VRAM容量そのものを使い切るような高解像度テクスチャ処理で効きやすい特性で、8GBの枠内であれば読み書きの取り回しに余裕があります。発売から年数が経っている分、中古市場では価格がこなれやすく、コストを抑えて組みたい場合の選択肢として実用性が残っています。

💬

筆者より

性能そのものは5060 Tiが上ですが、コスパとしてはどちらが上とは一概に言えません。最新機能や重いゲームを重視するなら5060 Ti、軽いゲーム中心で価格を抑えたいなら3060 Ti、という選び方になります。

まとめ:どちらを選ぶ?

実測データをふまえて、正直にまとめます。

  • RTX 5060 Tiが向いている人:最新の重いゲームを快適に遊びたい、DLSS 4(フレーム生成)を使いたい人
  • RTX 3060 Tiが向いている人:フルHDでSF6のような軽め〜中量級のゲームが中心、コストを抑えたい人

負荷の高いFF14では5060 Tiが明確に上回りましたが、60fpsで頭打ちになるSF6では互角。そして、最新機能のDLSS 4対応が、5060 Tiのもう一つの強みです。

一方で、3060 TiもフルHDではまだまだ現役。遊ぶゲームの重さと、最新機能を使いたいかどうかで、選ぶGPUは変わってきます。

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※フレームレートは環境・設定により変動します。スペックは各メーカーの公表値を参照しています。CUDAコア数などのスペック値は、モデル(メーカーのOC版など)により若干異なる場合があります。価格は2026年9月時点の目安で、変動します。最終確認日:2026年9月3日。

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