グラフィックボード別 VRAM早見表|ゲームと生成AIで必要な容量

グラフィックボード別 VRAM早見表|ゲームと生成AIで必要な容量

早見表

VRAMはグラフィックボードに載っている専用メモリで、容量は型番ごとに固定です。購入後に増やすことはできません。この記事では、ゲーミングPCと生成AI(ローカルLLM)それぞれの視点でVRAMの役割を整理したうえで、GeForce・Radeonの主要モデルの容量を一覧にしました。

お手元のグラフィックボードが何GBか調べたい方、これから買う1枚を決めたい方は、早見表から先にご覧ください。

VRAMとは何か

1.GPU専用のメモリで、後から増やせない

VRAM(ビデオメモリ)は、グラフィックボードの基板上にGPUと一緒に実装されているメモリです。画面に出す映像を作るための材料を、ここに置いて使います。PCのメモリ(RAM)が空いていても、その分をVRAMとして使うことはできません。

メモリ(RAM)やストレージと違い、VRAMは増設も交換もできません。容量はGPUの型番を選んだ時点で決まります。「あとで足りなくなったら増やす」ができない部分なので、購入時に決めておく必要があります。

ここだけ押さえれば十分ですVRAMの容量はGPUの型番で決まり、購入後は変えられません。足りているかどうかは、遊ぶゲームと設定、または動かしたいAIモデルの大きさで決まります。

2.足りないと「止まる」のではなく「引っかかる」

VRAMが足りなくなると、収まりきらないデータがPCのメインメモリ側へ押し出されます。そこからの読み書きはVRAMより大幅に遅いため、必要になったタイミングで一瞬待たされます。平均fpsは出ているのに、視点を振ったときや新しいエリアに入ったときだけカクつく、という形で表に出ます。

エラーで落ちるわけではないので、原因がVRAMだと気づきにくいのが厄介なところです。VRAM不足そのものの詳しい挙動は別の記事で扱っていますので、ここでは容量の話に絞ります。

ゲーミングPCから見たVRAM

1.容量を使うのは解像度よりテクスチャ

VRAMを一番多く使っているのはテクスチャ(物の表面の画像)です。解像度をフルHDからWQHDに上げても、増えるのはフレームバッファ側で、全体から見れば大きな割合ではありません。それよりもテクスチャ品質の設定を「高」から「最高」に上げるほうが、消費量ははっきり増えます。

レイトレーシングやフレーム生成といった機能も、計算に使う中間データをVRAMに置きます。同じゲーム・同じ解像度でも、設定次第で必要量が変わるのはこのためです。

2.容量別にできること

VRAM ゲームでの目安
4〜6GB 軽いタイトルや設定を落としての運用が中心になります。新しいタイトルでは制限が出やすい容量です。
8GB フルHDで多くのタイトルが遊べます。テクスチャ最高やレイトレーシングを足すと不足が出ることがあります。
12GB フルHDなら設定を上げても余裕があり、WQHDにも対応しやすい容量です。
16GB WQHDで設定を上げる、レイトレーシングを使う、MODを入れるといった使い方に余裕があります。
24GB以上 4Kや重いMOD、動画編集・3DCGとの兼用まで視野に入ります。

※遊ぶタイトルと設定によって変わります。目安としてご覧ください。

3.容量が大きい=速い、ではない

VRAMの容量は「どれだけ置けるか」であって、「どれだけ速く処理できるか」ではありません。処理の速さはGPUそのものの性能で決まります。VRAMが16GBでもGPUが非力なら、重いゲームのfpsは伸びません。

実際、容量と価格は比例しません。この記事の早見表でも、RTX 5070(12GB)よりRX 9060 XT 16GB(16GB)のほうが容量は多い一方で、ゲーム性能は前者が上です。容量だけで選ぶと、性能に対して割高な買い物になります。

生成AI・ローカルLLMから見たVRAM

1.モデルが収まるかどうかで決まる

手元のPCで言語モデル(LLM)や画像生成を動かす場合、モデルの重みをVRAMに読み込んでから計算します。ゲームと違って、VRAMに「収まるか、収まらないか」がほぼそのまま使えるかどうかになります。

収まらない場合も動かすことはできますが、はみ出した部分をメインメモリとCPUで処理するため、速度が一桁変わることも珍しくありません。応答が返るまで待たされる状態になり、実用にはなりません。

2.必要な容量の目安

必要なVRAMは「パラメータ数 × 1パラメータあたりのビット数 ÷ 8」で概算できます。4bitに量子化した場合、70億パラメータ(7B)なら約3.5GBです。これに計算用の作業領域(KVキャッシュ)が加わり、会話が長くなるほど増えていきます。

VRAM 動かせるモデルの目安(4bit量子化)
8GB 7B〜8Bクラス。画像生成(Stable Diffusion系)も標準的な設定なら動きます。
12GB 14Bクラスまで。7Bクラスなら長い会話にも余裕があります。
16GB 14Bクラスが快適に動きます。32Bクラスは量子化を強めれば入ります。
24GB 32Bクラスが実用的に動く容量です。
32GB以上 70Bクラスに手が届きます。複数枚で合計を増やす構成も使われます。

※量子化の方式、コンテキスト長、使うソフトによって変わります。目安としてご覧ください。

3.ゲームとの一番の違い

ゲームでは、VRAMが足りなくても設定を下げれば遊べます。生成AIでは、足りないモデルは量子化を強めるかモデルを小さくするしかなく、どちらも出力の質に直結します。設定で逃げる余地が小さい分、容量の優先度はゲームより高くなります。

そのため、同じ予算でも選ぶ基準が変わります。ゲーム中心ならGPU性能、生成AIも使うならVRAM容量を優先する、という判断になります。

グラフィックボード別 VRAM早見表

デスクトップ向けの主要モデルをまとめました。ノートPC向けは同じ型番でも容量が異なることがあるため、ここには含めていません。16GB以上は色を変えています。

1.GeForce RTX 50 / RTX 40

型番 VRAM
RTX 5050 8GB
RTX 5060 8GB
RTX 5060 Ti 8GB / 16GB
RTX 5070 12GB
RTX 5070 Ti 16GB
RTX 5080 16GB
RTX 5090 32GB
RTX 4060 8GB
RTX 4060 Ti 8GB / 16GB
RTX 4070 12GB
RTX 4070 SUPER 12GB
RTX 4070 Ti 12GB
RTX 4070 Ti SUPER 16GB
RTX 4080 16GB
RTX 4080 SUPER 16GB
RTX 4090 24GB

2.GeForce RTX 30 / RTX 20

型番 VRAM
RTX 3050 8GB(6GB版あり)
RTX 3060 12GB(8GB版あり)
RTX 3060 Ti 8GB
RTX 3070 8GB
RTX 3070 Ti 8GB
RTX 3080 10GB(12GB版あり)
RTX 3080 Ti 12GB
RTX 3090 24GB
RTX 3090 Ti 24GB
RTX 2060 6GB(12GB版あり)
RTX 2060 SUPER 8GB
RTX 2070 8GB
RTX 2070 SUPER 8GB
RTX 2080 8GB
RTX 2080 SUPER 8GB
RTX 2080 Ti 11GB

3.GeForce GTX 16 / GTX 10

型番 VRAM
GTX 1650 4GB
GTX 1650 SUPER 4GB
GTX 1660 6GB
GTX 1660 SUPER 6GB
GTX 1660 Ti 6GB
GTX 1050 2GB
GTX 1050 Ti 4GB
GTX 1060 3GB / 6GB
GTX 1070 8GB
GTX 1070 Ti 8GB
GTX 1080 8GB
GTX 1080 Ti 11GB

4.Radeon RX 9000 / RX 7000

型番 VRAM
RX 9060 XT 8GB / 16GB
RX 9070 16GB
RX 9070 XT 16GB
RX 7600 8GB
RX 7600 XT 16GB
RX 7700 XT 12GB
RX 7800 XT 16GB
RX 7900 GRE 16GB
RX 7900 XT 20GB
RX 7900 XTX 24GB

5.Radeon RX 6000 / RX 5000

型番 VRAM
RX 6500 XT 4GB(8GB版あり)
RX 6600 8GB
RX 6600 XT 8GB
RX 6650 XT 8GB
RX 6700 XT 12GB
RX 6750 XT 12GB
RX 6800 16GB
RX 6800 XT 16GB
RX 6900 XT 16GB
RX 6950 XT 16GB
RX 5500 XT 4GB / 8GB
RX 5600 XT 6GB
RX 5700 8GB
RX 5700 XT 8GB

6.容量から逆引き

「16GBのGPUはどれか」を探すときはこちらをご覧ください。

VRAM 該当する型番
2〜4GB GTX 1050 / 1050 Ti / 1650 / 1650 SUPER、RX 6500 XT、RX 5500 XT(4GB版)
6GB GTX 1660 / 1660 SUPER / 1660 Ti、RTX 2060、RX 5600 XT
8GB RTX 5050 / 5060 / 4060 / 3050 / 3060 Ti / 3070 / 3070 Ti / 2060 SUPER / 2070 / 2070 SUPER / 2080 / 2080 SUPER、GTX 1070 / 1070 Ti / 1080、RX 7600 / 6600 / 6600 XT / 6650 XT / 5700 / 5700 XT
10〜12GB RTX 5070 / 4070 / 4070 SUPER / 4070 Ti / 3060 / 3080 / 3080 Ti / 2080 Ti、GTX 1080 Ti、RX 7700 XT / 6700 XT / 6750 XT
16GB RTX 5070 Ti / 5080 / 4070 Ti SUPER / 4080 / 4080 SUPER、RTX 5060 Ti・4060 Ti の16GB版、RX 9070 / 9070 XT / 7600 XT / 7800 XT / 7900 GRE / 6800 / 6800 XT / 6900 XT / 6950 XT、RX 9060 XT の16GB版
20GB以上 RTX 5090(32GB)、RTX 4090 / 3090 / 3090 Ti(24GB)、RX 7900 XTX(24GB)、RX 7900 XT(20GB)

7.中古在庫からVRAM別に探す

当店の中古ゲーミングPCを、VRAMの容量で絞り込んだ一覧です。該当する在庫が無いときは0件と表示されます。中古は1台ずつの入れ替わりですので、こまめにご覧ください。

VRAM 主な搭載GPU 中古在庫
6GB以下 GTX 1050 / 1650 / 1660、RTX 2060、RX 5600 XT など 6GB以下 の中古を見る
8GB RTX 3060 Ti / 3070 / 2070 SUPER / 4060 / 5060、RX 6600 など 8GB の中古を見る
10GB~12GB RTX 3080 / 3060 / 4070 / 5070 / 2080 Ti、RX 7700 XT など 10GB~12GB の中古を見る
16GB RTX 5070 Ti / 4080、RX 7800 XT / 9070 など 16GB の中古を見る
20GB以上 RTX 5090 / 4090 / 3090、RX 7900 XTX など 20GB以上 の中古を見る

※中古ゲーミングPCの一覧はこちらからもご覧いただけます。

同じ型番でも容量が違うものがある

早見表で「8GB / 16GB」のように2つ書いてあるモデルは、同じ型番で容量違いが販売されているものです。中古で買うときも、新品の構成を選ぶときも、ここを取り違えると目的を果たせません。

型番 容量
RTX 5060 Ti 8GB / 16GB
RTX 4060 Ti 8GB / 16GB
RX 9060 XT 8GB / 16GB
RX 5500 XT 4GB / 8GB
GTX 1060 3GB / 6GB
RTX 3060 12GB(8GB版あり)
RTX 3080 10GB(12GB版あり)
RTX 2060 6GB(12GB版あり)
RTX 3050 8GB(6GB版あり)
RX 6500 XT 4GB(8GB版あり)

とくにRTX 5060 Ti・RTX 4060 Ti・RX 9060 XTの3つは、8GB版と16GB版で価格も用途も変わります。生成AI目的で選ぶ場合は、必ず16GB版かどうかをご確認ください。

VRAMについてよくあるご質問

自分のPCのVRAM容量はどこで確認できますか?

Windowsの「タスクマネージャー」を開き、パフォーマンスタブのGPUを選ぶと「専用GPUメモリ」として表示されます。設定アプリの「システム」→「ディスプレイ」→「ディスプレイの詳細設定」→「ディスプレイアダプターのプロパティ」からも確認できます。

VRAMは後から増やせますか?

増やせません。グラフィックボードの基板に直付けされているため、交換も増設もできない部分です。容量を増やしたい場合はグラフィックボードごと買い替えることになります。

VRAMが多いほどゲームは快適になりますか?

必ずしもそうではありません。VRAMの容量は「置ける量」で、処理の速さはGPUの性能で決まります。足りている状態からさらに容量を増やしても、fpsは上がりません。足りていない状態を解消したときだけ、引っかかりが減ります。

生成AIを使うなら何GBあればよいですか?

動かしたいモデルの大きさによります。4bit量子化の場合、7B〜8Bクラスなら8GB、14Bクラスなら12〜16GB、32Bクラスなら24GBが目安です。画像生成(Stable Diffusion系)は標準的な使い方であれば8GBから動きます。

中古で買うとき、VRAM容量で気をつけることはありますか?

RTX 5060 Ti・RTX 4060 Ti・RX 9060 XT・GTX 1060・RX 5500 XTは、同じ型番で容量違いがあります。商品ページに容量の記載がない場合は、販売元に確認してからご購入ください。

まとめ:早見表の使い方

  • VRAMの容量は型番で決まり、後から増やせません。購入時に決めておく部分です。
  • ゲーム中心なら、容量よりGPU性能が先です。フルHDなら8GB、WQHDや設定を上げるなら12GB以上が目安になります。
  • 生成AIも使うなら、容量を優先してください。動かしたいモデルが収まるかどうかで、使えるか使えないかが決まります。
  • 容量違いのある型番に注意してください。RTX 5060 Ti・RTX 4060 Ti・RX 9060 XTは8GB版と16GB版があります。

お手元の構成で足りているか判断がつかない場合は、遊びたいタイトルや使いたいAIモデルをお知らせいただければ、必要な容量をご案内します。

VRAM容量から選ぶ

当店で扱っているモデルの一例です。GPUの型番によって容量が決まります。

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※VRAM容量はNVIDIA・AMDの公表仕様に基づきます。同じ型番でもメーカーや時期によって容量違いの製品が存在する場合があります。生成AIの必要容量は4bit量子化を前提とした概算で、使用するソフトやコンテキスト長によって変わります。商品価格は2026年10月19日時点のものです。

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