完全初心者ガイド グラボの性能の見かた
数字で比べる!グラボの性能どこを見て比べればいい?



ゲーミングPCを選ぶとき、いちばん性能に影響するのがグラボ(GPU)です。ところが、グラボのスペック表には「CUDAコア」「VRAM」「メモリバス幅」「L2キャッシュ」……と、聞き慣れない言葉がずらりと並びますよね!
しかも、数字が大きいほうが速い、とは限らないのがグラボのややこしいところ。「RTX 5060」と「RTX 4070 SUPER」なら新しい50シリーズのほうが速そうに見えますが、実際は違います。
ここでは、グラボの性能を比べるための指標をひとつずつ、実際のグラボの数値を並べながらご紹介します。
読み終わるころには、スペック表を見て「このグラボはどのくらいの実力か」がわかるようになるはずです!
※このページの数値は、NVIDIA・AMDの公式仕様と、公開されているベンチマーク(TechPowerUp のレビューの相対性能)をもとにしています(2026年10月時点)。
目次
比べる順番は「実測 → 相対性能 → スペック表」
グラボの速さを比べる方法は、大きく分けて3つあります。信頼できる順に並べると、こうなります。
遊びたいゲームを、同じ解像度・同じ画質で動かしたときの結果。答えそのものです。
たくさんのゲームの平均や、3DMarkなどの専用ソフトの点数。グラボ同士の「格」がわかります。
コア数やVRAMなどの仕様。「なぜ速いのか」「どこで苦しくなるのか」を知るための地図です。
スペック表の数字だけで速さを決めつけるのはNG。特に、メーカーや世代が違うグラボ同士は、コア数などをそのまま比べても意味がありません。
とはいえ、スペック表の意味がわかると「このグラボはWQHDだと苦しそう」「このゲームはVRAMが足りなそう」といった予想ができるようになります。まずはグラボの名前の読み方から見ていきましょう!
▲ 目次に戻るグラボの名前の読み方
NVIDIAのグラボの名前は、いくつかのパーツに分けて読むとわかりやすくなります。
「GeForce RTX 5070 Ti」を分解すると…
(RTX / GTX)
(シリーズ)
(性能の格)
(SUPER / Ti)
| パーツ | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 世代 | 発売された時期。数字が大きいほど新しい | RTX 4060(2023年)→ RTX 5060(2025年) |
| クラス | 同じ世代の中での性能の格。50 < 60 < 70 < 80 < 90 の順に高性能 | RTX 5060 は入門〜定番、RTX 5090 は最上位 |
| 末尾 | 同じクラスの強化版。無印 < SUPER・Ti < Ti SUPER | RTX 4070 → 4070 SUPER → 4070 Ti SUPER |
性能に大きく効くのは「世代」より「クラス」
世代が1つ新しくなる差より、クラスが1つ上がる差のほうが大きいことがほとんどです。くわしくは「よくある勘違い」で比べます。
AMD(Radeon)も考え方は同じ
たとえば「RX 9070 XT」なら、最初の「9」が世代、「070」がクラス、「XT」が強化版。ただしAMDは世代ごとに番号の付け方を変えてきたので(RX 7000 → RX 9000 など)、NVIDIAとの性能比較は実測で確認するのが確実です。

スペック表の指標を1つずつ解説
ここからは、スペック表に並ぶ指標をひとつずつ見ていきます。それぞれ「ひとことで言うと何か」と、実際のグラボの数値の比較をセットにしました。
①シェーダー数(CUDAコア)とクロック
ひとことで言うと
絵を描く「計算係」の人数(コア数)と、1人あたりの作業スピード(クロック)です。
グラボの中には、絵を描くための小さな計算係がたくさん入っています。NVIDIAでは「CUDAコア」、AMDでは「ストリームプロセッサー」と呼びます。人数が多く、ひとりひとりの作業が速いほど、たくさんの絵を描けます。
実際のグラボで比べると
| グラボ | CUDAコア数 (AMDはSP数) |
ブーストクロック | 演算性能 (FP32・理論値) |
|---|---|---|---|
| RTX 3070 | 5,888 | 1,725 MHz | 20.3 TFLOPS |
| RTX 4070 | 5,888 | 2,475 MHz | 29.1 TFLOPS |
| RTX 5070 | 6,144 | 2,512 MHz | 30.9 TFLOPS |
ここで面白いのが、RTX 3070とRTX 4070はCUDAコアの数がまったく同じ(5,888基)だということ。それでも実際の速さは、RTX 4070のほうが約27%ほど上です(WQHD・相対性能)。クロックが1,725MHz → 2,475MHzと大きく上がり、後で説明するキャッシュも大きくなったからです。
世代やメーカーが違うと、コア数は比べられない
コア1つあたりの性能は、世代ごとに変わります。AMDのストリームプロセッサーとNVIDIAのCUDAコアも別物です。コア数で比べてよいのは、同じ世代の中だけと覚えておきましょう。
スペック表にある「TFLOPS(テラフロップス)」は、コア数×クロックから計算した「理論上の計算量」です。こちらも同じ理由で、世代をまたぐと実際のfpsとは比例しません。
▲ 目次に戻る②VRAM(ビデオメモリ)容量
ひとことで言うと
絵の材料(テクスチャなど)を置いておく「グラボ専用の机の広さ」です。
足りているうちは速さに影響しませんが、足りなくなった瞬間に急にカクついたり、fpsが大きく落ちたりします。
実際のグラボで比べると
| グラボ | VRAM | メモリの種類 |
|---|---|---|
| RTX 3060 | 12 GB | GDDR6 |
| RTX 4060 | 8 GB | GDDR6 |
| RTX 5060 | 8 GB | GDDR7 |
| RTX 5060 Ti | 8 / 16 GB | GDDR7 |
| RTX 5070 | 12 GB | GDDR7 |
| RTX 5070 Ti | 16 GB | GDDR7 |
| RTX 5090 | 32 GB | GDDR7 |
| VRAM | 目安 |
|---|---|
| 8GB | フルHDならほとんどのゲームでOK。WQHD以上や、重いゲームの高画質テクスチャでは足りなくなることがある |
| 12GB | WQHDまで安心。重いゲームを高画質で遊ぶならここが目安 |
| 16GB以上 | 4Kや、レイトレーシング・高画質MODを使うときにも余裕がある |
たとえばモンハンワイルズは、WQHD以上だとVRAM 8GBのグラボでfpsが大きく落ちやすいことが、海外の検証サイトの実測で報告されています。
VRAMが多い=速い、ではない
RTX 3060はVRAMが12GBで、RTX 4060(8GB)より多いですが、全体の速さはRTX 4060のほうが上です(フルHD・相対性能で約18%)。VRAMは「速さ」ではなく「足りるかどうか」を見る指標です。
▲ 目次に戻る③メモリバス幅・メモリ速度・メモリ帯域
ひとことで言うと
VRAMとグラボの頭脳をつなぐ「道路」です。バス幅は車線の数、メモリ速度は車の速さ、メモリ帯域は1秒間に運べる量。
描く絵が細かくなる(解像度が上がる)ほど運ぶデータも増えるので、メモリ帯域は高解像度で効いてくる指標です。
実際のグラボで比べると
| グラボ | バス幅 | メモリの種類 | メモリ速度 | メモリ帯域 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 3060 Ti | 256 bit | GDDR6 | 14 Gbps | 448 GB/s |
| RTX 4060 | 128 bit | GDDR6 | 17 Gbps | 272 GB/s |
| RTX 5060 | 128 bit | GDDR7 | 28 Gbps | 448 GB/s |
| RTX 4070 | 192 bit | GDDR6X | 21 Gbps | 504.2 GB/s |
| RTX 5070 | 192 bit | GDDR7 | 28 Gbps | 672 GB/s |
メモリ帯域(GB/s)
RTX 4060は、バス幅が128bitで帯域は272GB/s。ひとつ前のRTX 3060 Ti(256bit・448GB/s)より道路がかなり細くなりました。RTX 5060はバス幅こそ同じ128bitですが、新しいGDDR7メモリで車の速さが上がり、帯域は448GB/sまで回復しています。
では、道路が細くなったRTX 4060は遅いのでしょうか? ここで効いてくるのが、次の「キャッシュ」です。
▲ 目次に戻る④キャッシュ(L2キャッシュ / Infinity Cache)
ひとことで言うと
よく使うデータを手元に置いておく「作業台の引き出し」です。大きいほど、遠くのVRAMまで取りに行く回数が減ります。
キャッシュは、グラボの頭脳のすぐそばにある小さくて超高速なメモリ。よく使うデータをここに置いておけば、メモリ帯域が細くても補えるようになります。NVIDIAでは「L2キャッシュ」、AMDでは「Infinity Cache」と呼びます。
実際のグラボで比べると
キャッシュ容量(MB)
RTX 30シリーズのキャッシュは数MBでしたが、RTX 40シリーズで一気に6〜9倍ほどに増えました(RTX 3070 → 4070で4MB → 36MB)。RTX 3060 Tiが4MBなのに対して、RTX 4060は24MB。道路が細くなった分を、大きな引き出しで補っているわけです。
実際どうなる? RTX 3060 Ti と RTX 4060(相対性能)
フルHD(RTX 3060 Ti=100)
WQHD(RTX 3060 Ti=100)
フルHDでは、RTX 4060はRTX 3060 Tiより約11%低い。メモリ帯域が4割近く細いわりには、差は小さめです。ところがWQHDになると、差は約16%低いまで広がります。大きなキャッシュで補えるのは、データ量がそれほど多くないフルHDまで。解像度が上がると、道路の太さ(メモリ帯域)が効いてくる、というわけです。
つまり、キャッシュはメモリ帯域とセットで見るのがコツ。バス幅や帯域の数字だけを見て「細いからダメ」と判断すると、見誤ることがあります。
▲ 目次に戻る⑤RTコア・Tensorコア(レイトレーシングとDLSS)
ひとことで言うと
RTコアは「光の反射を計算する専門係」、Tensorコアは「AIで画質とfpsを底上げする専門係」です。
| 専門係 | 何をする? | 関係する機能 |
|---|---|---|
| RTコア | 光の反射や影をリアルに計算する(レイトレーシング) | サイバーパンク2077などの「レイトレーシング」設定 |
| Tensorコア | AIで低い解像度の絵をきれいに引き伸ばしたり、間の絵を作ったりする | DLSS(アップスケーリング・フレーム生成) |
シリーズによって使える機能が違う
この2つは世代ごとに進化していて、使えるDLSSの機能がシリーズによって違います。
| シリーズ | 使えるDLSSの主な機能(2026年10月時点) | 専門係の世代 |
|---|---|---|
| GTX 16 | DLSSは使えない | RTコア・Tensorコアなし |
| RTX 20 | アップスケーリング(低い解像度をAIできれいに引き伸ばす)など。フレーム生成は使えない | RT 第1世代 / Tensor 第2世代 |
| RTX 30 | RTX 20と同じ。フレーム生成は使えない | RT 第2世代 / Tensor 第3世代 |
| RTX 40 | 上記 + フレーム生成(本物の絵1枚ごとに、AIの絵を1枚差し込む) | RT 第3世代 / Tensor 第4世代 |
| RTX 50 | 上記 + マルチフレーム生成(AIの絵を最大5枚差し込む「6倍モード」など)、DLSS 5(2026年9月から対応ゲームで提供開始) | RT 第4世代 / Tensor 第5世代 |
※マルチフレーム生成とDLSS 5は、2026年10月時点でRTX 50シリーズだけの機能です(NVIDIA公式)。
「フレーム生成」のfpsは、ほかのfpsと同じではない
フレーム生成は、本物の絵と絵の間にAIが作った絵を差し込んで、fpsの数字を増やす機能です。画面はなめらかになりますが、操作してから画面が反応するまでの速さは上がりません。対戦ゲームでは使わない人も多い機能です。
グラボを比べるときは、「フレーム生成あり」の数字と「なし」の数字を混ぜないようにしましょう。なお、AMDのRadeonにも同じような仕組みがあり、「FSR」という名前で提供されています。
レイトレーシングをONにすると、どう変わる?

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- ①光:窓から差しこむ日の光が、ブラインドのすき間を通って床や机にしま模様をつくる
- ②反射:金属のいすの脚に、まわりの光や景色が映り込む
- ③光の跳ね返り:窓から入った光が壁や天井に跳ね返り、明るい所と暗い所の差が自然につく
※3DCGソフトBlenderの公式サンプル「Classroom」(制作:Christophe Seux/CC0)を、パソツクでレイトレーシングなし(従来の描き方)とあり(パストレーシング)の2通りに描いた画像です。実際のゲームでは、タイトルや設定によって違いの出方が変わります。
▲ 目次に戻る⑥消費電力
ひとことで言うと
グラボが全力で動いたときに使う電気の量(W)です。電源の大きさ、発熱、電気代に関わります。
実際のグラボで比べると
消費電力(W)
消費電力が大きいグラボほど、大きな電源ユニットと、しっかりした冷却が必要になります。たとえばRTX 4060は、RTX 3060 Tiより少し遅い(フルHDで約1割)ものの、消費電力は200W → 115Wと6割弱で済みます。電気を使わないほど、静かで涼しく、電気代も安くなります。
この「1Wあたりどれだけ速いか」をワットパフォーマンスと呼びます。新しい世代ほど、ワットパフォーマンスは良くなる傾向があります。
▲ 目次に戻る⑦PCIe接続(世代とレーン数)
ひとことで言うと
グラボとマザーボードをつなぐ「出入口」です。世代(3.0 / 4.0 / 5.0)が新しいほど速く、レーン数(x8 / x16)が多いほど広くなります。
実際のグラボで比べると
| グラボ | PCIe接続 |
|---|---|
| RTX 4060 | 4.0 x8 |
| RTX 4060 Ti 8GB | 4.0 x8 |
| RTX 5060 | 5.0 x8 |
| RTX 5060 Ti | 5.0 x8 |
| RTX 5070 | 5.0 x16 |
| RX 9060 XT | 5.0 x16 |
RTX 4060やRTX 5060などの入門〜ミドルのグラボは、出入口の幅が半分(x8)になっています。普段はほとんど影響しませんが、古いマザーボード(PCIe 3.0)と組み合わせると、出入口が狭くなる分だけ少し性能が落ちることがあります。
海外の検証サイトTechPowerUpがRTX 5060 Ti 16GBで測ったところ、PCIe 4.0 x8では約1〜2%、PCIe 3.0 x8では平均約4%の低下でした。普段はこの程度です。ただし、VRAM 8GBのモデルでVRAMが足りなくなる場面では、PCIe 3.0だと大きく落ち込むことがあります(TechSpotがRTX 5060 Ti 8GBで確認)。VRAMがあふれると、足りない分をパソコン本体のメモリとPCIe経由でやりとりするため、出入口の狭さが響くのです。
※PCIeの世代は、マザーボードとCPUの両方で決まります。BTOパソコンや中古パソコンを選ぶときは、スペック表の「マザーボード」「チップセット」もあわせて確認しましょう。
▲ 目次に戻るほんとうの速さを表す指標
スペック表がわかったところで、次は「実際にどれくらい速いか」を表す指標です。グラボのレビュー記事や比較サイトでよく見かけるものを紹介します。
| 指標 | 何がわかる? | 見るときのコツ |
|---|---|---|
| 平均fps | ゲームを動かしたときの、1秒あたりの平均の絵の枚数 | 同じゲーム・同じ解像度・同じ画質設定で比べる |
| 1% Low | いちばん遅かった1%の場面のfps。カクつきやすさがわかる | 平均fpsが同じなら、1% Lowが高いほうが体感はなめらか |
| 3DMark | 専用のテストソフトの点数。Time Spy(DirectX 12)、Speed Way・Port Royal(レイトレーシング)など | 同じテスト名どうしでだけ比べる |
| 相対性能 | たくさんのゲームの平均を、基準のグラボ=100%として並べた表 | グラボ同士の「格」をざっくりつかむのに便利 |
「1% Low」ってなに?
平均fpsが同じ100fpsでも、ずっと100fps前後で安定しているPCと、ときどき40fpsまで落ちるPCでは、遊んだときの感覚がまったく違います。この「ときどき落ちる」をとらえるのが1% Lowです。
VRAMが足りないときや、CPUが追いつかないときは、平均fpsより先に1% Lowが落ちます。レビューを見るときは、平均fpsとセットで確認しましょう。
※説明のためのイメージ図です(実測ではありません)。平均fpsが同じでも、カクつく場面がある下のほうが体感は悪くなります。
このページの「シリーズごとの変化」「シリーズの中での違い」「よくある勘違い」の比較グラフでは、たくさんのゲームの平均をとった「相対性能」を使っています。
▲ 目次に戻るシリーズ(世代)ごとの変化
NVIDIAのグラボは、だいたい2年ごとに新しいシリーズが登場しています。それぞれの世代で何が変わったのかを見ていきましょう。
GTX 16 → RTX 20・30・40・50 の歩み
RTコアやTensorコアを持たない、手ごろなシリーズ。GTX 1650やGTX 1660 SUPERは、中古ゲーミングPCで今もよく見かけます。レイトレーシングとDLSSは使えません。
はじめてRTコアとTensorコアが載り、「RTX」の名前が付いた世代。レイトレーシングとDLSSが、ここから始まりました。
CUDAコアの数が大きく増え、性能がぐんと伸びた世代。60クラスでもバス幅192〜256bitと太い道路を持っていますが、キャッシュはまだ数MBと小さめです。
- 製造技術が新しくなり、クロックが大きく上がった
- L2キャッシュが6〜9倍ほどに増えた
- 同じ電力で出せる性能(ワットパフォーマンス)が大きく改善
- フレーム生成に対応
- 一方で、60クラスのバス幅は128bitに細くなった
- 新しいGDDR7メモリで、同じバス幅でもメモリ帯域が広くなった(RTX 5050を除く)
- PCIe 5.0に対応
- マルチフレーム生成・DLSS 5など、AIを使った機能が大きく強化
- 製造技術は40シリーズと同じ世代のため、フレーム生成を使わない素の性能の伸びは、同じクラスどうしで1割未満〜3割ほど(クラスによる)
同じ「60クラス」で世代を比べると
| グラボ | 発売 | CUDAコア数 (AMDはSP数) |
VRAM | バス幅 | メモリ帯域 | キャッシュ (L2 / Infinity Cache) |
消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| RTX 3060 | 2021年2月 | 3,584 | 12 GB | 192 bit | 360 GB/s | — | 170 W |
| RTX 4060 | 2023年6月 | 3,072 | 8 GB | 128 bit | 272 GB/s | 24 MB | 115 W |
| RTX 5060 | 2025年5月 | 3,840 | 8 GB | 128 bit | 448 GB/s | 32 MB | 145 W |
フルHDでの相対性能(RTX 3060=100)
RTX 3060を100とすると、RTX 4060は約18%アップ、RTX 5060はRTX 4060からさらに約25%アップしています。3060 → 4060は、速さの伸びは控えめな代わりに、消費電力が170W → 115Wに下がりました(その一方で、VRAMは12GB → 8GBに減っています)。4060 → 5060は、GDDR7のおかげでメモリ帯域が272 → 448GB/sに広がり、大きく伸びています。
※RTX 3060のL2キャッシュ容量はNVIDIAが公表しておらず、資料によって2.25MB・3MBと分かれるため「—」としています。
同じシリーズの中での違い(クラス)
次は、同じRTX 50シリーズの中で、クラスによってどれくらい違うのかを見てみます。
RTX 5050〜5090 を並べると
| グラボ | CUDAコア数 (AMDはSP数) |
VRAM | バス幅 | メモリ帯域 | キャッシュ (L2 / Infinity Cache) |
消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| RTX 5050 | 2,560 | 8 GB | 128 bit | 320 GB/s | 24 MB | 130 W |
| RTX 5060 | 3,840 | 8 GB | 128 bit | 448 GB/s | 32 MB | 145 W |
| RTX 5060 Ti | 4,608 | 8 / 16 GB | 128 bit | 448 GB/s | 32 MB | 180 W |
| RTX 5070 | 6,144 | 12 GB | 192 bit | 672 GB/s | 48 MB | 250 W |
| RTX 5070 Ti | 8,960 | 16 GB | 256 bit | 896 GB/s | 48 MB | 300 W |
| RTX 5080 | 10,752 | 16 GB | 256 bit | 960 GB/s | 64 MB | 360 W |
| RTX 5090 | 21,760 | 32 GB | 512 bit | 1,792 GB/s | 96 MB | 575 W |
WQHDでの相対性能(RTX 5060=100)
同じ50シリーズでも、クラスが1つ上がるごとに性能ははっきり変わります。RTX 5060 → RTX 5060 Tiで約18%、RTX 5060 → RTX 5070では約64%アップ。いちばん上のRTX 5090は、CUDAコアがRTX 5080の約2倍ありますが、WQHDでの性能差は約38%。上のクラスほど、値段と消費電力の割に伸びは小さくなり、4Kなどの重い場面で本領を発揮します。
※RTX 5050は、このグラフの元にした比較表に含まれていないため、グラフには入れていません。
クラスごとの目安
| クラス | こんな人に(目安) |
|---|---|
| 50・60 | フルHDで、人気ゲームを快適に遊びたい人。はじめてのゲーミングPCに |
| 70 | WQHDや、フルHDの高fpsで遊びたい人。重いゲームも高画質で |
| 80 | WQHDの高fps、4Kで遊びたい人 |
| 90 | 4Kの最高画質、配信や動画編集・AIなど、とにかく性能が欲しい人 |
よくある勘違い「40シリーズは50シリーズより遅い?」
「RTX 5000番台が出たから、4000番台はもう古くて遅い」——こう思っている方は意外と多いのですが、実はそうとは限りません。
40シリーズと50シリーズを、相対性能でまとめて並べると
WQHDでの相対性能(RTX 5060 Ti 16GB=100)
グラフを見ると、40シリーズ(紫)と50シリーズ(緑)が入り混じって並んでいるのがわかります。たとえばRTX 4070 SUPERは、新しいRTX 5060 Ti 16GBより約32%速く、RTX 4090はRTX 5080より約16%速いです。RTX 4070 Ti SUPERもRTX 5070より約10%、RTX 4080 SUPERもRTX 5070 Tiより約5%上。RTX 5070とRTX 4070 SUPERはほぼ互角です(RTX 5070が約5%上)。つまり、性能を決めるのは「40か50か」より「60・70・80・90のどのクラスか」。世代が1つ新しくなっても、クラスが1つ下なら、ひとつ前の世代の上のクラスにはかなわないことが多いのです。
「RTX 5070 は RTX 4090 並み」ってほんと?
2025年1月の発表会(CES 2025の基調講演)で、NVIDIAが「RTX 5070はRTX 4090並みの性能」と紹介したことが報じられ、話題になりました。海外メディアは、これを50シリーズだけが使えるマルチフレーム生成を使った場合の話だと伝えています。フレーム生成を使わない素の性能(相対性能・WQHD)では、RTX 4090のほうがRTX 5070より約59%速いのが実際のところです。「フレーム生成ありの数字」と「素の数字」を分けて見ることが大切ですね。
じゃあ、50シリーズを選ぶ意味は?
もちろん、50シリーズにも良いところはたくさんあります。
- 同じクラスなら50シリーズのほうが速い:RTX 4060よりRTX 5060、RTX 4070よりRTX 5070のほうが上です。
- マルチフレーム生成・DLSS 5が使える:対応ゲームでは、fpsの数字を大きく伸ばせるほか、新しいAI描画の機能も使えます(フレーム生成の注意もあわせて)。
- 新しいGDDR7メモリ:同じバス幅でもメモリ帯域が広く、高解像度で有利です。
選び方のコツ
予算が同じなら、まず「クラス」が高いほうを優先し、同じクラスなら新しい世代を選ぶ。中古なら、ひとつ前の世代の上のクラスが、新しい世代の下のクラスより速くて安い、ということもよくあります。
40シリーズと50シリーズを、クラスごとに並べると(WQHDでの相対性能、RTX 5060 Ti 16GB=100)
同じ行(同じクラス)では50シリーズが上ですが、ひとつ上の行の40シリーズと比べると、どのクラスでも40シリーズのほうが速くなっています。
グラボを比べるときのチェックリスト
最後に、グラボを比べるときに気をつけたいポイントをまとめます。
- 遊びたいゲームの実測fpsを先に見る:スペック表より、実際の結果がいちばん確実です。ゲームごとの目安は「FPSとは?」のページでも紹介しています。
- コア数・TFLOPSは同じ世代の中だけで比べる:世代やメーカーが違うと、そのまま比べられません。
- 名前は「世代」より「クラス」に注目:RTX 4070 SUPERは、RTX 5060 Tiより速いグラボです。
- VRAMは「足りるか」を見る:フルHDなら8GBでも多くのゲームで大丈夫。WQHD以上や重いゲームは12GB以上が安心です。
- メモリ帯域はキャッシュとセットで見る:バス幅が細くても、キャッシュが大きければ補えます。
- 「フレーム生成あり」のfpsと混ぜない:比べるときは、同じ条件の数字どうしで。
- ノートPCのグラボは別物:同じ「RTX 4060」でも、ノートPC用はデスクトップ用より性能が控えめです。消費電力の設定でも差が出ます。
- 電源と冷却も忘れずに:消費電力の大きいグラボには、それに見合った電源ユニットとケースが必要です。
グラボ選びに迷ったら、パソツクにご相談ください!
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グラボの性能は、ひとつの数字では決まりません。「実測fps」でほんとうの速さを確かめ、「スペック表」でその理由を知る——この順番で見ると、グラボ選びで迷いにくくなります。
そして、名前の数字は「世代」より「クラス」。40シリーズだから遅い、50シリーズだから速い、とは限りません。予算と遊びたいゲームに合わせて、いちばん性能の高いクラスを選ぶのがおすすめです。
パソツクでは、BTOゲーミングPCと中古ゲーミングPCの両方から選べます。どのグラボがいいか迷ったら、遊びたいゲームとご予算を教えてください。在庫の中からぴったりの1台をご提案します!
よくある質問
グラボのVRAMは何GBあればいいですか?
フルHDで遊ぶなら、多くのゲームは8GBで足ります。WQHD以上や、重いゲームを高画質で遊ぶなら12GB以上、4Kやレイトレーシングも使うなら16GB以上が安心です。
RTX 40シリーズはRTX 50シリーズより遅いですか?
同じクラス同士なら50シリーズのほうが速いですが、クラスが違えば逆転します。たとえばRTX 4070 SUPERはRTX 5060 Ti 16GBより速く、RTX 4090はRTX 5080より速いグラボです(フレーム生成なしの相対性能)。
CUDAコアの数が多いほど速いですか?
同じ世代の中なら、おおむね多いほど速くなります。ただし世代が違うとコア1つあたりの性能が変わるため、そのままは比べられません。RTX 3070とRTX 4070はコア数が同じですが、RTX 4070のほうが速いです。
フレーム生成のfpsはそのまま比べていいですか?
フレーム生成あり・なしの数字は混ぜずに比べましょう。フレーム生成は画面をなめらかにしますが、操作してから画面が反応するまでの速さは上がりません。
【出典】NVIDIA GeForce グラフィックスカード比較(nvidia.com/en-us/geforce/graphics-cards/compare/)、NVIDIA・AMD各製品ページ、TechPowerUp GPU Database/相対性能:TechPowerUp「Sapphire Radeon RX 9060 XT Pulse OC 16 GB Review」Relative Performance(2025年6月20日、ネイティブ描画・フレーム生成なし。表の基準はSapphire RX 9060 XT Pulse 16GB)(techpowerup.com/review/sapphire-radeon-rx-9060-xt-pulse-oc/33.html)/PCIeの影響:TechPowerUp「RTX 5060 Ti PCI-Express Scaling」(2025年4月)、TechSpot(2025年6月)/DLSSの対応:NVIDIA GeForceニュース(DLSS 4.5・DLSS 5)/「RTX 5070はRTX 4090並み」:PC Gamer(2025年1月7日)ほか。相対性能はゲームの種類やドライバーで変わります。数値は2026年10月時点で確認したものです。